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2005 年度 実績報告書

多様なデータ型と最適化機構をサポートする本格的スケルトン並列ライブラリの構築

研究課題

研究課題/領域番号 17500021
研究機関電気通信大学

研究代表者

岩崎 英哉  電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (90203372)

研究分担者 胡 振江  東京大学, 大学院・情報理工学系研究科, 助教授 (50292769)
キーワード並列プログラミング / 並列ライブラリ / 並列スケルトン / 最適化
研究概要

スケルトン並列プログラミングでは,典型的な並列処理パターンをカプセル化した「並列スケルトン」と呼ばれる基本関数を組み合わせてプログラムを作成する.各並列スケルトンは,目的とする並列構造を抽象化しているので,利用者はその内部の詳細を知る必要はない.その結果,並列スケルトンを用いれば,逐次プログラムを書く感覚で並列プログラムを開発できる.今までいくつかのスケルトン並列プログラミングシステムが開発されてきたが,言語拡張を行っていたり,データ配置に制限がある,サポートされるデータ型が限定されている,最適化機構を備えていないなどの問題点があった.
本研究は,上のような問題点を克服し,多様なデータ型を提供し,最適化機構も備えているような,実用に耐えうる並列スケルトンライブラリを構築し公開することを目的としている.本研究で構築するライブラリSkeToはC++を用いて開発し,今年度は以下のような成果を得ることができた.
1.SkeToがサポートする基本的なデータ構造として,リスト,木,二次元配列の3種類を実現した.特に,木をサポートするようなライブラリは,従来はほとんど存在していなかった.
2.リスト上の並列スケルトンを利用するプログラムに関して,並列データ構造上の融合変換の理論を構築し,それに基づく自動最適化機構を実現した.
3.SkeToライブラリの第1版を,ホームページhttp//www.ipl.t.u-tokyo.ac.jp/sketoを通して,一般に公開した.
4.海外のスケルトン並列プログラミングの研究者2名をまじえた非公式なワークショップを,研究分担者の所属する東京大学で3月に開催した.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 最適化機構を持つC++並列スケルトンライブラリ2005

    • 著者名/発表者名
      明石良樹, 松崎公紀, 岩崎英哉, 筧一彦, 胡振江
    • 雑誌名

      コンピュータソフトウェア 22・3

      ページ: 214-221

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Systematic Derivation of Tree Contraction Algorithms2005

    • 著者名/発表者名
      Matsuzaki, K., Hu, Z., Kakehi, K., Takeichi, M.
    • 雑誌名

      Parallel Processing Letters 15・3

      ページ: 321-336

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] スケルトン並列プログラミング2005

    • 著者名/発表者名
      胡振江, 岩崎英哉
    • 雑誌名

      情報処理 46・10

      ページ: 1158-1162

  • [雑誌論文] 助っ人:構成的な並列スケルトンによる並列プログラミング2005

    • 著者名/発表者名
      松崎公紀, 明石良樹, 江本健斗, 岩崎英哉, 胡振江
    • 雑誌名

      日本ソフトウェア科学会第22回大会講演論文集 CD-ROM

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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