研究課題
基盤研究(C)
本研究は平成17年度と18年度の2年間に渡って進めたが、そこで得られた成果は以下の通りである。(1)シナリオ記述言語の設計既開発の日本語に基づいたシナリオ記述言語を拡張し、事前条件と事後条件を記述できるようにした。(2)ルール記述言語の設計シナリオ中のイベント文の生起順序と生起回数をルールとして表現するためのルール記述言語を定義した。(3)ルールを用いたシナリオの正当性検証手法の確立ルールとシナリオを照合して、シナリオ中のイベント文の生起順序やイベント文の生起回数がルールと整合しているかを調べることにより、シナリオの正当性を検証する手法を確立した。(4)シナリオ記述言語、ルール記述言語の処理系の試作(1)と(2)で定義した言語の内部表現を設計し、記述言語の解析系を試作した。(5)シナリオの正当性検証手法に基づいた処理系の試作(3)で確立した手法に基づいたシステムを試作し、(4)で得られた解析系と連携できるようにした。(6)ルールのデータベース化とルールの再利用の手法を確立シナリオの正しさを表現したルールを、(1)特定のシナリオに依存したルールと、(2)特定の問題領域に依存したルール、(3)情報システムに一般に適用できるルールに分類し、(2)と(3)のルールについてはいくつかをデータベース化した。さらに、シナリオの事前条件と事後条件を用いて、データベース中のルールを自動的にシナリオに適用できる手法を確立した。(7)試作した処理系の有効性の評価例題を用いて処理系の有効性を確認した。これらの成果、および関連した研究の成果は、学会論文誌1編(フルペーパー)、査読付き国際会議論文4編、査読付き国内会議3編、学会研究会等報告4編において報告している。
すべて 2006 2005
すべて 雑誌論文 (10件)
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