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2007 年度 実績報告書

代数仕様アプローチによる制的モデル検査手法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 17500028
研究機関国立情報学研究所

研究代表者

中島 震  国立情報学研究所, アーキテクチャ科学研究系, 教授 (60350211)

キーワードソフトウェア工学 / ソフトウェア開発効率化 / モデル化 / 検証技術 / モデル検査 / 代数仕様 / データ制約
研究概要

自動検証の方法として注目されているモデル検査法では「状態爆発の問題」への対応が不可欠である。本研究課題では、変数が多くの値をとりえる場合の状態爆発問題を解決するためにデータ制約の方法を提案した。個別の値に対する網羅的な検査を行う替わりに、変数値に対する条件を代数的な方法で表現した記号制約を対象としてモデル検査を行う。複数の値を取りえる可能性がある場合であっても記号表現した制約ひとつだけを検査すればよい。具体的な方法としてMaudeを用いた。平成19年度は前年度までの成果を論文としてまとめて公表した。また、ソフトウェアのデザイン検証への応用に関する研究を進め、特に、リアルタイム性を持つ分散ソフトウェアのタイミング解析への適用法を検討した。従来のモデル検査法ではシステム全体にわたって抽象化を行うことで状態爆発の問題を回避していた。ところが、外部とのインタラクションが重要なリアルタイムソフトウェアでは、外部入力データを抽象化すると情報がなくなるという問題がある。外部とのインタフェースだけは抽象化しない方法が望ましい。本研究では、外部インタフェースにデータ制約の方法を導入することで、入力データ値に依存した振舞い解析を精度よく行う方法を実験した。Real-Time Maude上で行った簡単な事例を用いた実験結果を国際会議で発表した。さらに、同様なインタフェース抽象化への応用が重要となるようなソフトウェアのデザイン記述法についての調査研究も並行して行い、Event-B要求仕様記述の解析が課題になっていることがわかった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Data Constraints for Validation of Real-Time Software2008

    • 著者名/発表者名
      Shin NAKAJIMA
    • 雑誌名

      Proceedings of the IASTED International Conference on Software Engineering

      ページ: 98-105

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 代数仕様言語Maudeを用いた制約オートマトンの実現2007

    • 著者名/発表者名
      中島 震
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌 48

      ページ: 3341-3351

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 査読あり
  • [学会発表] リアルタイム・コンポーネント向けの程良い形式手法2007

    • 著者名/発表者名
      中島 震
    • 学会等名
      電子情報通信学会ソフトウェアサイエンス研究会
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      2007-08-03

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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