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2005 年度 実績報告書

映像コンテンツの特徴を利用した高品質なインターネット放送サービスに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17500034
研究機関電気通信大学

研究代表者

加藤 由花  電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 助手 (70345429)

キーワードインターネット高度化 / 情報システム / ネットワーク / 映像品質
研究概要

本研究の目的は,映像のコンテンツを考慮することにより,高品質なインターネット放送サービスを実現することにある.ここでは,空間解像度,時間解像度,フレームサイズを対象に,コンテンツ種別を考慮した転送レート制御方式を提案する.具体的には,多数のユーザが映像の主観品質について同じ嗜好傾向を持っていると考えられるグループにコンテンツを分類し,このグループ毎に映像の主観品質に影響を与える要因(品質パラメータ)を分析する.そして,その結果を転送レート制御方式に適用する.本年度は以下の2つの研究成果を得た.
1.インターネット放送におけるコンテンツのグループ化:
コンテンツをグループ化するために,様々な種類の番組を30個用意し,28人の被験者を対象にした主観評価実験(一対比較法を利用)を行うことにより,ユーザの映像品質に対する嗜好傾向を分析した.ここでは,得られた実験データを利用しクラスタ分析を行うことにより,番組を6つのグループに分類した.さらに,抽出されたクラスタ毎に主要因分析を行い,共通要因に従ったコンテンツの分類アルゴリズムを決定した.
2.転送レート制御アルゴリズムの設計:
クラスタ分析を行うために利用した品質評価値を用いて,コンテンツグループ毎に重回帰分析を行い,主観品質値を各品質パラメータの重回帰式として表現した.さらに,算出した重回帰式を用いて,コンテンツグループ毎に,主観品質が最大になる品質パラメータの組み合わせを求めるアルゴリズムを設計した.このアルゴリズムでは,品質制御における様々な制約条件を考慮することにより,効率的なレート制御の実現が可能になる.
本年度は主観品質に基づくレート制御手法を検討したが,今後,各映像の持つ視覚特性(客観品質)をより詳細に分析し,本研究において得られた結果と組み合わせることにより,効率的で現実的なレート制御手法を検討していく予定である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] A Video Classification Method using User Perceptive Video Quality2006

    • 著者名/発表者名
      Yuka Kato, Katsuya Hakozaki
    • 雑誌名

      IASTED International Conference on Internet and Multimedia Systems and Applications (EuroIMSA2006)

      ページ: 203-208

  • [雑誌論文] 映像コンテンツとユーザの主観品質の関係を利用した映像配信システム2005

    • 著者名/発表者名
      宮島悠, 加藤由花, 箱崎勝也
    • 雑誌名

      情報処理学会DICOMO2005シンポジウム

      ページ: 533-536

  • [雑誌論文] ユーザ指向ストリーミングサービスのための映像の主観品質と映像コンテンツの関係を利用した映像分類手法2005

    • 著者名/発表者名
      加藤由花, 宮島悠, 箱崎勝也
    • 雑誌名

      情報処理学会DPSワークショップ2005

      ページ: 403-407

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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