• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

自己組織化可能なセンサー網構築と分散センサーフュージョンに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17500036
研究種目

基盤研究(C)

研究機関名古屋工業大学

研究代表者

和田 幸一  名古屋工業大学, 大学院・工学研究科, 教授 (90167198)

研究分担者 犬塚 信博  名古屋工業大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (10221780)
片山 喜章  名古屋工業大学, 大学院工学研究科, 助教授 (10263435)
キーワードセンサー網 / 自己組織化 / センサーフュージョン / アドホック網 / ブロードキャスト / データ収集 / クラスタ化
研究概要

本年度は自己組織化可能なセンサー網のモデル化を最重点項目とし,分散センサーフュージョンに対する調査とその基礎的研究を行なった.
1.センサー網のモデル化
自己組織化可能なセンサー網のグラフ理論的モデル化に関しては,センサー網を含むアドホック無線ネットワークに対する以下の特徴を持ったモテルを構築した.
(1)動的に変化するネットワークを取り扱える.
(2)ネットワークのスケーラビリティに対処可能な階層的構造(クラスタ構造)を持つ.
(3)最も基本的な操作であるブロードキャストが効率的に行うことが出来る.
今後,効率等を計算機シミュレーションにより検証するとともに,BLUETOOTHを用いた実機によるモデルの検証も準備している.このモデル化の結果は,Hawaii International Conference on System Sciences(HICSS-39)に受理され,2006年1月に発表した.
このモデルの下では,ブロードキャストが効率よく出来る.さらに,この操作を拡張したマルチキャストやゴシップ,また,センサー網では必須の機能であるデータの収集(ギャザリング)などの操作についてや,マルチチャネルなどのモデルの拡張も予定している.また,本研究で構築したモデルに関しては,理論的に解明すべき点が多く出てきており,そのうちのいくつかについては現在検討中であり,さらなる結果を得ることが次年度以降の研究課題である.
2.分散センサーフュージョンの調査
従来のデータフュージョンで用いられている確率推論アルゴリズム,ファジー論理,遺伝アルゴリズム,クラスタアルゴリズムなどに関する調査を行なった.従来の方法のいずれが分散センサーフュージョンに適用可能あるかを以下の点を中心に考察した.(a)故障耐性の高いロバストなセンサーデータ処理,(b)ノードでのフュージョン能力とセンサー網全体としての役割,(c)センサー網の自己組織化とセンサーフュージョンの関連性.今後,これらの調査を基に,上記モデル上での分散センサーフュージョンを検討する予定である.

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2006 2005 その他

すべて 雑誌論文 (7件) 産業財産権 (3件)

  • [雑誌論文] Construction and Maintenance of a Cluster-Based Architecture for Dynamic Radio Networks2006

    • 著者名/発表者名
      Jiro Uchida
    • 雑誌名

      Proceeding of 39^<th> Hawaii International Conference on System Sciences

      ページ: 1-10

  • [雑誌論文] A Novel Cluster-Based Architecture and a Fast Broadcasting for Dynamic Sensor Networks2006

    • 著者名/発表者名
      Wei Chen
    • 雑誌名

      Technical Report of Computer Science at TSU TR00106-CS-TSU

      ページ: 1-13

  • [雑誌論文] 効率の良い統合・分離が可能な動的クラスタネットワーク構築アルゴリズムについて2006

    • 著者名/発表者名
      宮永慎太郎
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告 COMP2005-58

      ページ: 9-16

  • [雑誌論文] クラスタに基づいた動的センサー網における高速なブロードキャストについて2006

    • 著者名/発表者名
      稲葉直貴
    • 雑誌名

      電子情報通信学会2006年総合大会講演論文集 DS-1-7

      ページ: S21-S22

  • [雑誌論文] A Dynamic Cluster-Based Architecture for Sensor Networks2005

    • 著者名/発表者名
      Jiro Uchida
    • 雑誌名

      情報処理学会研究会報告 2005-AL-103

      ページ: 41-48

  • [雑誌論文] Efficient Broadcasting and Gathering Algorithms on Dynamic Sensor Networks

    • 著者名/発表者名
      Naoki Inaba
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告 (発表予定)

  • [雑誌論文] Toward Better Cluster-Based Architectures for Ad Hoc Sensor Networks

    • 著者名/発表者名
      Jiro Uchida
    • 雑誌名

      情報処理学会研究会報告 (発表予定)

  • [産業財産権] 移動端末による通信網の構造化手法2006

    • 発明者名
      片山 喜章
    • 権利者名
      片山 喜章
    • 産業財産権番号
      発明
    • 出願年月日
      2006-02-09
  • [産業財産権] 移動端末装置の制御方法2006

    • 発明者名
      高橋 直久
    • 権利者名
      高橋 直久
    • 産業財産権番号
      発明
    • 出願年月日
      2006-02-15
  • [産業財産権] 移動端末による通信網の効率的自己組織化手法2006

    • 発明者名
      和田 幸一
    • 権利者名
      和田 幸一
    • 産業財産権番号
      発明
    • 出願年月日
      2006-03-16

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi