研究課題
基盤研究(C)
1.IPv6対応情報コンセントシステムの実装と評価無線LANインタフェースを有する小型PC上に情報コンセントシステムのプロトタイプの実装を行っている。現時点では認証機能は省略しているが、移動検知が認証のトリガーとなるため、追加の実装は容易である。IPv6の特徴であるIPsecやEnd-to-Endのシームレスな通信を阻害する恐れがあることから、当初ブリッジ動作による実装の検討を行ったが、情報コンセントシステム上でのアドレス管理やMAT(Mobile IP with Address Translation)との親和性を再検討した結果、ルータ動作による実装が適しているとの結論に至っている。2.ユビキタス環境の構築手法の検討組織内ネットワークなどの単一の管理ポリシーに基づいて管理されているネットワークにおいて、端末に改変を加えることなく、移動透過な通信を行うことができる情報コンセントシステムの検討、および実験環境の構築を行った。現在は、情報コンセントシステムのプロトタイプシステムの実装を行っており、研究室レベルでの動作を確認している。具体的には、移動透過性実現のためのアドレス変換を行う複数の情報コンセントシステムが互いに協調してアドレス変換テーブルを共有し、それぞれの配下の端末に単一のアドレス空間をサービスする。これにより端末が移動して、接続する情報コンセントシステムが変更されても、端末自身のアドレスは変化しないため、通信を継続することができる。3.移動透過性実現の可能性の検討本研究が対象とする組織内ネットワークでの利用において必要とされる、移動透過に関する機能や利用条件、適用規模などについての検討を行った。組織内ネットワークの規模であれば、ひとつの大きなL2ベースの情報コンセントネットワークで移動透過性を実現できる可能性がある。しかし、未使用アドレス空間に対するARPリクエストはブロードキャストストームを引き起こす可能性があることなどから、本研究で実現を検討しているL3ベースでの移動透過性の必要性を確認した。
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