研究課題
基盤研究(C)
本研究は、P2P技術を用いることによって、従来は非常に困難であった、遠隔地に分散した大量の受講者端末間で、音声や画像や操作の共有を実時間で行うことができる教育支援システムの実現性を探り、その開発を試みるものである。2005年度は以下を行った。1.遠隔地間共同作業システムに関する最近の研究の動向を調査すると共に本研究で開発する遠隔地間同期型教育支援システム(本システム)との比較や意見交換を行うため、2005年6月に獨協大学で開催された情報処理学会「コンピュータと教育」研究会、2005年7月にオーストラリアのシドニーで開催された国際会議ICITA2005、2005年8月に北海道尻別で開催された情報処理学会シンポジウムSSS2005に参加し発表を行った。2.本システムは、P2Pを使ったノード間通信システム、排他制御を使用したノード間同期システム、各ノードにおいて音声の入出力や画像の入出力を行うアプリケーションシステムの3つのサブシステムから構成される。このアプリケーションシステムの一つとして、大阪学院大学と大阪市立大学で開発されている教育用日本語プログラミング言語の実行環境PENを加えることができた。このことにより、分散配置されたパソコンをネットワークで結合した環境上で、日本語プログラミング言語の教育が行えるようになった。このことについて、情報処理学会「コンピュータと教育」研究会で発表を行った。音声・画像の送受信を行うアプリケーションの試作を開始した。
すべて 2005
すべて 雑誌論文 (3件)
情報処理学会研究報告2005-CE-80
ページ: 33-40
Proceedings of the 3rd International Conference on Information Technology and Applications
ページ: 85-88
情報教育シンポジウム論文集、情報処理学会シンポジウムシリーズ vol.2005, No.8
ページ: 61-68