開空間を構成するコミュニティにおける安全性の実現に向けて、この開空間に存在する構成要素、特に住民を含む人間の移動、すなわち今後の情報化社会におけるモバイル通信を含むユビキタスコンピューティングに着目し、携帯情報機器を所有する人間の移動性およびコミュニティに存在する映像情報の連携を基盤とするユビキタス通信方式を確立するために、平成17年度において下記の研究を実施した。 1開空間におけるセキュリティアーキテクチャの研究 (1)仮想閉空間(VCS)のコンセプトの確立: コミュニティの実開空間と新たに導入する仮想閉空間のマッピング手法、仮想閉空間の構成技術および安全性システムの基本方式の検討を実施 (2)コミュニティセキュリティシステムモデルの確立: 仮想閉空間(VCS)を構成する要素定義、要素間の閉域性、動的仮想閉空間構成法の基本検討と脅威の分類とその認識手法の検討を実施 2コミュニティセキュリティシステムモデルに基づくユビキタス通信方式の研究 (1)動的仮想閉空間構成法を実現するためのユビキタス通信方式の検討 情報の相互連携アルゴリズム検討、通信プロトコル(アドホックルーティング、モバイルIP適用等)の設計要件とシミュレーションによる評価 (2)コミュニティセキュリティシステムにおける実現方式の検討 実現方式を検討するにあたり、コミュニティセキュリティシステムのアプリケーションの検討とユビキタス通信機能への要求条件の検討、並びに予防システム、通報システム、追跡システムの3つのサブシステムを検討の対象とし、これらのサブシステムに共通的な通信プラットフォームとなるモバイルポリスボックス(MPB)のコンセプトと通信方式についてマルチエージェントシミュレータによる評価
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