研究概要 |
IT enable networkにおいて、著作権で管理された情報とプライバシー情報の配布は重要な問題となっている。そこで、著作権管理とプライバシー情報の管理に関連性があることを示す。本研究では、匿名通進路を通して情報配布者と管理すべき情報に伴ったモバイルエージェントとの通信を行う手法を提案した。また、配布済のデータの位置を特定し、匿名経路制御を行う方法を提案した。この方式では、ルータ上に経路制御の履歴を残し、これに基づいた経路制御を行う。この手法を適用することにより、デジタルコンテンツやプライバシー情報の利用目的を変更したり二次利用の際に発生する複数の権利者が関連した著作権の調停を自律的に行うことが可能となる。インターネットに於けるクラウド,と言う概念を「検索システムと情報産出システムを基盤として,対象世界の関係を述語論理で記述しアドレス空間を関係付けた意味論」と定義した。本研究は,クラウドの中の社会システムと個人の環境に情報フロー制約機能を埋め込むためのエージェントシステムを提案した。エージェントシステムが持つべき制約とは,アクセス制御・情報フロー制御・推論制御である.エージェントシステムは個人や組織のシステム内部からの情報漏えいを防止し,システム外部からの情報改竄を防止する.Dublin Coreを参考にした非文字資料に適したメタデータの提案を最初に,意味情報を加味した非文字資料のディジタルアーカイブ化に関連する研究を行ってきた.その中で,Contextの記述にはトピックマップが適しているとしてきた.本研究では,トピックマップによるContextの記述を推し進め,意味情報ネットワークを構築する際にContextの適切な分割をどのように行えばよいのか,Contextの特性を考察し実際にデータ構造を与えてみることでどのような利用法があり利点があるのかを示した.
|