| 研究概要 |
本年度は,以下の研究成果を得た.
・制約解消グリッドのプロトタイプシステムの開発
制約解消グリッドのプロトタイプシステムとしてg-Hecsを開発した.
g-Hecsは,有限領域上の制約問題,最適化問題を取り扱うことができる.分枝限定法によるcomplete searchだけでなくsimulated annealing等のlocal searchを利用することも可能である点に特徴がある.
10台のMacMiniをネットワーク接続した小規模グリッド計算環境で評価実験を行った所,以下の結果を得た.
- N-クイーン問題に対して,並列complete searchで全解を求める時間を計測した所,マシン台数にほぼ一致した速度向上結果を得ることができた.
- ジョブショップスケジューリング問題に対して,並列local searchで最適解を求めた所,local search間で解情報を交換し協調を行うことで,一定時間内により優れた解を求めることができた.
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