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2005 年度 実績報告書

知的エージェント社会における社交的行動の計算論理に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17500095
研究種目

基盤研究(C)

研究機関和歌山大学

研究代表者

坂間 千秋  和歌山大学, システム工学部, 教授 (20273873)

キーワードマルチエージェントシステム / 解集合プログラミング / 信念の調整 / プログラム合成
研究概要

本研究では知的主体としてのエージェントから構成されるマルチエージェント社会を想定し、エージェント間の社交的行動を計算論理によって形式化することを目的としている。研究一年目の平成17年度は、エージェント間の信念調整と信念結合の理論を構築した。具体的には、エージェントの知識ベースが解集合プログラミングで記述されたマルチエージェントシステムを考え、エージェント間の信念調整の問題を複数の論理プログラムの間で均衡した意味を持つ新しいプログラムを構成する問題として位置づけた。そこで、複数のプログラムが持つ全ての解集合を収集する寛容な調整(generous coordination)と、複数のプログラムが持つ共通の解集合を取り出す厳格な調整(rigorous coordination)の2つの枠組を導入し、それぞれの調整を実現するプログラムを元のプログラムから構成するためのプログラム変換を導入した。次に、マルチエージェントシステムにおけるエージェント間の信念結合の問題を複数の論理プログラムの解集合の結合の問題と位置づけた。そこで、複数の論理プログラムが持つ解集合に含まれる情報を包含するような新しい解集合を構成し、これらの解集合を宣言的意味として持つ新しいプログラムを自動合成する手法を導入した。また、得られた解集合の中から各エージェントが持つ強い信念を反映するものを選び出し、エージェント間の信念の調整を行う方法を示した。本研究は従来の単体エージェントを対象とした計算論理の手法を発展・拡張したものであり、既存の解集合プログラミングの計算手続きを使って実現することができる。また、本研究結果は解集合プログラミングにおけるプログラム合成技法としても重要である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Combining answer sets of nonmonotonic logic programs2006

    • 著者名/発表者名
      Chiaki Sakama
    • 雑誌名

      Lecture Notes in Artificial Intelligence(Springer-Verlag) 3900

      ページ: 320-339

  • [雑誌論文] Coordination between logical agents2005

    • 著者名/発表者名
      Chiaki Sakama
    • 雑誌名

      Lecture Notes in Artificial Intelligence(Springer-Verlag) 3487

      ページ: 161-177

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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