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2006 年度 実績報告書

空間データの定性的表現およびその推論に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17500101
研究機関関西学院大学

研究代表者

高橋 和子  関西学院大学, 理工学部, 教授 (30330400)

研究分担者 巳波 弘佳  関西学院大学, 理工学部, 助教授 (40351738)
キーワード時空間推論 / 人工知能 / 定性推論 / ソフトウェア学
研究概要

本研究は,従来数値データとして定量的に扱われていた図形や画像などのデータを記号表現により定性的に扱う新しいモデルを提案し,そのモデルに基づいた高速で高度な推論力を持つソフトウェアの実現を目指すものである.本年度の主要な研究成果は,前年度の検討結果を踏まえ,定性空間表現PLCA表現と二次元平面上の図との対応関係を明らかにしたことである.具体的な内容を以下に示す.
1.PLCA表現の二次元平面上への埋め込みの可能性を判定する必要十分条件を確定し,その正当性を証明した.
2.埋め込み可能な場合に二次元平面上に実際に図形を描画するアルゴリズムを構築した.このアルゴリズムはPLCA表現とグラフを対応させ既存のグラフ描画アルゴリズムを利用するものである.
3.上記アルゴリズムの正当性を証明した.
4.上記アルゴリズムの一部に遺伝アルゴリズムを適用することで,ユーザの意図に即した見やすい図を描くように改良した.
5.他の定性空間表現とPLCA表現との対応付けを行い,他の定性空間表現の二次元平面上での描画アルゴリズムについて検討した.
これらと並行して,PLCA表現の三次元図形への拡張についても検討した.拡張にあたっては面に対応するオブジェクトクラスの作成が必要であり,一意性や整合性が保持されるような定義が可能かどうか検討したが,証明については今後の課題となった.さらに,WEB上の画像データや地理情報システムなどで取り出したデータを使って空間データを扱う点での実用性についても検討したが,計算量的な問題についてまだ検討の余地があると思われる.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] 輻輳問題を考慮したモバイルエージェントによるアドホックネットワークルーティング2007

    • 著者名/発表者名
      西村和也
    • 雑誌名

      信学技報 106・578

      ページ: 25-30

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] On Embedding a Qualitative Representation in a Two-Dimensional Plane2007

    • 著者名/発表者名
      Kazuko Takahashi
    • 雑誌名

      IJCAI-07 Workshop on Spatial and Temporal Reasoning

      ページ: 101-109

  • [雑誌論文] Weighted Module Placement Based on Rectangle Packing2007

    • 著者名/発表者名
      Y.Kurebe
    • 雑誌名

      4th ESICUP meeting (EURO Special Interest Group on Cutting and Packing)

      ページ: 24

  • [雑誌論文] 定性空間表現の二次元平面への埋め込みについて2006

    • 著者名/発表者名
      高橋和子
    • 雑誌名

      信学技報 COMP2006-11

      ページ: 9-15

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] グラフ理論の基礎2006

    • 著者名/発表者名
      巳波弘佳
    • 雑誌名

      数理科学(特集・ネットワーク科学の数理) Vol.518

      ページ: 5-11

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 構造と機能から見た複雑ネットワーク2006

    • 著者名/発表者名
      増田直紀
    • 雑誌名

      応用数理 16・1

      ページ: 2-16

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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