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2006 年度 実績報告書

劣化画像復元法を用いた手ぶれJPEG画像の鮮明化

研究課題

研究課題/領域番号 17500127
研究機関龍谷大学

研究代表者

藤田 和弘  龍谷大学, 理工学部, 助教授 (90209049)

キーワード手ぶれ / 運動劣化 / パラメータ推定 / JPEG / 劣化画像復元
研究概要

平成18年度の研究計画に基づき,以下の研究を行った.
まず,平成17年度に研究した運動劣化JPEG画像の鮮明化方法を改良するために,画像のエッジの位置や方向を考慮した鮮明化方法の研究を行った.具体的には,運動劣化JPEG画像から従来のJPEG符号化・復号化を考慮しない運動劣化復元方法による一時的な鮮明化画像を得て,その画像からエッジの位置と方向および画像の変化度合いを抽出し,それら画像の局所的な性質とJPEGの符号化・復号化を考慮した鮮明化方法を考察した.この鮮明化方法の有効性を検証するために,計算機実験を行った.
また,運動劣化の長さの推定が必要であり,平成17年度はバイスペクトル等の高次統計量を用いた方法を検討したが,推定結果が思わし<なかったため,今年度は,鮮明化処理の前に,運動劣化の長さを推定するのではなく,特定のパラメータを用いて鮮明化処理を行った結果の鮮明化画像を評価する研究を行った.具体的には,鮮明化処理を行った画像に対して白色化フィルタを適用し,その出力のパワースペクトルが白色に近いかどうかを,歪度により評価することを考察した.計算機実験により,鮮明化処理画像に対する白色化フィルタの出力のパワースペクトルの歪度と,原画像と鮮明化処理画像との平均二乗誤差とは,鮮明化処理の際に用いる運動劣化の長さに対して,ほぼ同じ傾向があることがわかった.これより,鮮明化の際に用いる運動劣化の長さを変えて,鮮明化処理を行い,その鮮明化処理画像に白色フィルタを通したパワースペクトルの白色さを評価することにより,最終的な鮮明化処理画像が得られることがわかった、

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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