研究概要 |
本研究の最終目的は,各種センサから得られる人間の動作データと自然言語文章を相互に変換する能力を持つ知的システムを構築し言葉や映像で返答させることにより介護補助に役立てることにある。 科学研究費の交付希望期間内に行う事柄は,以下の3点である: (a)モーションキャプチャを介してえられる人間の動作データ(人体部位座標の時系列パターン)と日本語動作概念("反らす"や"屈む"など)およびそれらに関連する補助概念("ゆっくり"や"激しく"など)との対応づけ(いわゆる,記号接地-SymbolGrounding-)を行う。 (b)モーションキャプチャの動作データを自動的に自然言語表現に変換するシステムを構築する。 (c)自然言語による動作に関する問い合わせに言葉および映像で応じるシステムを構築する。平成19年度としては最終年度として上記の機能をマルチメディア統合理解システム。IMAGES-Mのプロトタイプサブシステムとして実装すると同時に介護を目的とする知能ロボットヘの実装についても総合的に検討を行った。
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