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2007 年度 実績報告書

複雑系の数理および情報構造究明のためのマルチスケーリング法の総合的展開

研究課題

研究課題/領域番号 17500138
研究機関千葉大学

研究代表者

松葉 育雄  千葉大学, 大学院・融合科学研究科, 教授 (30251177)

研究分担者 河原田 秀夫  流通経済大学, 流通情報学部, 教授 (90010793)
腰越 秀之  千葉大学, 大学院・工学研究科, 準教授 (70110294)
森 康久仁  千葉大学, 大学院・融合科学研究科, 助教 (40361414)
キーワードソフトコンピューティング / 自己組織化 / 数理工学
研究概要

非線形性が重要な役割を果たす一般的な複雑系の例として,偏微分方程式で記述される流体問題,自己組織化臨界現象としての各種のセルオートマトンモデルなどを対象とした予備的な研究として,購入したワークステーション上でシミュレーションを実行し,自己相似性の観点からその特徴を整理した.特に,臨界点を有する対流問題,カオスなど,臨界点近傍では複雑系に共通する特徴を呈することは予想され,本研究の目的である体系化を考える点においてこれらの個別な課題に対するシミュレーションは重要である.非線形系の臨界点の特徴は線形項が消滅して非線形項がシステムの挙動を支配していることで,結果的にその挙動は1変数に対する不変性で特徴づけられる.1変数を多変数に拡張し,べき則を包含するマルチスケーリング則として一般的な状況における複雑系の特徴を取り出せる可能性を示した.シミュレーションでは,多変数が故に膨大なシミュレーションを必要とするので数値計算のための準備を本研究の計画当初から行った.セルオートマトンモデルなどのように微分方程式ではなくある種のルールとしてダイナミクスが与えられているモデルもやはり非線形なシステムである.このようなシステムに対する解析方法は従来シミュレーションのみであったが,マルチスケーリングにより複雑系の挙動を詳細に調べることができるようになり,このような場合を含めた一般的な複雑系に対する手法として確立すべく理論研究を推進した.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Stochastically equivalent dynamical system approach to nonlinear deterministic prediction2007

    • 著者名/発表者名
      松葉 育雄
    • 雑誌名

      Inter.J.of Bifurcation and Chaos 16

      ページ: 2721-2728

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ブートストラップ法による少数データのリアプノブ指数精度向上法と経済時系列への応用2007

    • 著者名/発表者名
      今野 良彦, 森康 久仁, 松葉 育雄
    • 雑誌名

      電子情報通信学論文誌 (採録決定)

    • 査読あり
  • [図書] 長期記憶過程の統計2007

    • 著者名/発表者名
      松葉 育雄
    • 総ページ数
      359
    • 出版者
      共立出版

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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