研究課題
本研究では、人間とロボットやエージェントなどの機械とのインタラクションを質的に向上させるため、相互に感情をコミュニケーションすることを目指した。従来から取り組まれているような、顔の表情や声の調子によって感情を扱う研究とは異なるアプローチとして、身体の動作に含まれる感情情報に焦点を当てた。具体的には、(1)ロボットやエージェントに人間の感情を推定させる、(2)ロボットやエージェントに感情を表現させる、ことを目的とした。本研究の成果をあげる。1.感情動作画像データベースの構築:モーションキャプチャ装置を用いて、感情が表現される動画像データベースを構築した。取得した感情は、喜び・恐れ・悲しみ・嫌悪・怒りの5種類である。2.計算機による感情推定システムの構築:計算機を用いて、1.で作成したデータから人間の感情を推定するシステムを構築している。本研究では独立成分分析によって特徴量を抽出した。評価実験の結果、人間の被験者による推定の精度と同程度の性能が得られた。
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IAPR 10th Conference of Machine Vision Applications
電子情報通信学会技術研究報告 Vol.105,No.534
ページ: 135-139