• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

共進化マルチロボットシステムのための構造進化型人工神経回路網に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17500144
研究機関神戸大学

研究代表者

大倉 和博  神戸大学, 工学部, 助教授 (40252788)

キーワード人工神経回路網 / 人工進化 / 計算グリッドシステム
研究概要

"エージェント"と抽象化して呼ばれる人工物の知能化・自律化を目指して,様々なアプローチ提案されている,この混沌とした状況の中で,着実に浮かび上がってきた領域の一つに進化ロボティクス(ER)がある.ERは,1.ロボット制御器を人工神経回路網(ANN)を用いて表現し,進化アルゴリズム(EA)を用いて学習させ,2.実際の自律ロボットシステムの行動制御をする,というものである.本研究は,
1.実効突然変異率および淘汰圧の自律的調整機構を持つEAを構築し,永続的人工進化論の構築に貢献する
2.分子進化の中立説に基づいたTWEANN手法を構築する
3.共進化型計算向け計算グリッドシステムを構築する
の3本の柱からなっている.
平成17年度は,これら基礎論を平行して取り扱いしっかりとした基盤を構築して単一集団によるERシステムを構築することを目標とした.1.に対しては,進化遺伝学における根井の標準遺伝距離を用いた適応度景観の特徴と進化ダイナミクスの解析を行い,適応度景観の凸凹度合いと中立度合いを観測しながらGAの各手続きのチューニングのガイドラインを作成した.2に対しては,新しく,効果的なTWEANN手法であるMBEANNと名付けた進化型人工神経回路網を提案するとともに,標準的ベンチマークである二重倒立振子問題で有効性を検証した.3.に対しては,進化計算向け計算グリッドシステムの基本設計が終了し,実装と動作検証を行っている段階に来ている.進化型計算特有である細粒度タスクで有効になる新しいスケジューリング法を中心に実装を進めており,この予備実験では,既存のスケジューリング手法であるRR等に比して,良い結果を得ることができた.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] 進化型人工神経回路網の構造進化のための一手法-二重倒立振子問題への適用-2006

    • 著者名/発表者名
      大倉 和博
    • 雑誌名

      システム制御情報学会論文誌 Vol.19, No.2

      ページ: 51-58

  • [雑誌論文] 根井の標準遺伝距離を用いたneutralityを含む問題でのGAの進化ダイナミクス解析2006

    • 著者名/発表者名
      片田 嘉之
    • 雑誌名

      システム制御情報学会論文誌 Vol.19, No.2

      ページ: 43-50

  • [雑誌論文] An Update Method of Computer Simulation for Evolutionary Robotics2006

    • 著者名/発表者名
      Yoshiaki Katada
    • 雑誌名

      Proceedings of the 9^<th> International Conference on Intelligent Autonomous Systems (印刷中)

  • [雑誌論文] 根井の標準遺伝距離を用いた適応度景観に含まれるneutralityの推定-進化ロボティクスへの適用-2005

    • 著者名/発表者名
      片田 嘉之
    • 雑誌名

      システム制御情報学会論文誌 Vol.18, No.8

      ページ: 284-289

  • [雑誌論文] Autonomous Role Assignment in Homogeneous Multi-Robot Systems2005

    • 著者名/発表者名
      Toshiyuki Yasuda
    • 雑誌名

      Journal of Robotics and Mechatronics Vol.17, No.5

      ページ: 596-604

  • [雑誌論文] Improving the Robustness of Reinforcement Learning for a Multi-Roboto System Envirornment2005

    • 著者名/発表者名
      Toshiyuki Yasuda
    • 雑誌名

      Proceedings of the Fourth IEEE International Workshop on Soft Computing As transdisciplinary Science and Technology

      ページ: 265-272

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi