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2007 年度 実績報告書

カオティック進化システムによるファジィ交渉エージェントの開発・研究

研究課題

研究課題/領域番号 17500145
研究機関鳥取大学

研究代表者

松村 幸輝  鳥取大学, 工学部, 教授 (60239077)

キーワード交渉 / 進化計算手法 / ファジイ / エージェント / カオティックランダム / M&A
研究概要

M&A交渉における相手先企業の選択方法として,人間の価値判断処理に有効である階層分析法(AHP:Analytic Hierarchy Process)にファジィ制御を応用したシステムの構築について検討した.AHPは,まず複数の評価基準に対し,次々と一対比較し評価基準に関する重要度を算出し,そしてこの各評価基準に基づき複数の代替案の一対比較を行い代替案に関する重要度を算出する.ただ,このような従来のAHPでは,一対比較の整合性が取り難く,意思決定者に大きな負担を与えることがある.これを改善するため,本手法は,ファジィ数を用いることによってこの整合性問題の負担を少なくすることを試みた.このファジィAHPの具体的な方法として,一対比較結果を表現する修飾語に対して一対比較者の感覚に合致するように三角型ファジィ数を割り当てた.簡易化のため,ファジィAHPでは等間隔の三角型メンバーシップ関数が使用される.しかし,この等間隔の三角型メンバーシップ関数では,意思決定者の満足のいく表現ではないと考えられる.そこで本研究では,修飾語に割り当てる数値に関して、意思決定者の感覚をメンバーシップ関数で表現することとし,これを進化計算手法の一種である遺伝的プログラミングとカオティックランダムを用いてチューンナップする方法について検討した.その結果,事例に適したメンバーシップ関数を見つけることができ,また他のM&A事例でも評価者に適したメンバーシップ関数が得られるものと考えられた.なお,意思決定者の満足の得られる結果となるようにチューニングする必要があるものと思われた.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] ファジイAHPにおけるメンバーシップ関数の最適化2008

    • 著者名/発表者名
      吉野宏章, 木村周平, 松村幸輝
    • 学会等名
      電子情報通信学会, 2008全国大会
    • 発表場所
      九州工業大学
    • 年月日
      2008-03-19
  • [学会発表] ファジイAHP分析を用いたM&Aに伴う企業選定の意思決定モデル2007

    • 著者名/発表者名
      吉野宏章, 木村周平, 松村幸輝
    • 学会等名
      電子情報通信学会, 2007ソサイエティ大会
    • 発表場所
      鳥取大学
    • 年月日
      2007-09-12

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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