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2005 年度 実績報告書

こころを癒す庭園設計の感性工学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17500155
研究機関広島国際大学

研究代表者

長町 三生  広島国際大学, 人間環境学部, 教授 (50034327)

研究分担者 石原 茂和  広島国際大学, 人間環境学部, 教授 (90243625)
西野 達夫  広島国際大学, 人間環境学部, 助教授 (00104076)
岩城 達也  広島国際大学, 人間環境学部, 講師 (70341229)
キーワード感性 / 感性工学 / 多変量解析 / 庭園の癒し効果 / 3次元表示
研究概要

庭園の中にいる場合、あるいは庭園を見ることがこころを癒されるという。これを(1)科学的に実証すること、(2)どのような庭園設計が癒されるかの構造的要因を明確にすること、(3)癒し効果の大きい庭園を3次元と人工知能のソフト開発により表示システムを開発すること、を目的とする。
長野県小布施町・北海道恵庭町・宮崎市のオープンガーデンを訪問し、代表研究者の居住地の庭園を含めて110箇所の庭園の写真撮影を実施した。それをコンピュータ上で合成写真を作成し、これら110枚の写真を被験者に見せて感性ワードにより評価させた。これらの評価結果を因子分析と数量化工類にかけて分析を行い、「癒される」「自然の中にいる」「落ち着く」などの感性に作用する庭園要素を明らかにすることができた。
因子分析によると、第1因子は「癒し因子」、第2因子は「自然観因子」、第3因子は「和風因子」と明確に区分でき、それぞれの因子得点が高い庭園が特定化できた。また、数量化理論工類はどのような庭園要素がどの感性をもっとも関係性が高いかを明確にする分析手法であるが、この分析によると「こころが癒される庭」とは「木石組」があり、木として松が該当し「枯水氷」の池があり、そのまわりを中石数個がとり囲み、灯篭があり、山を借景とする和風か広い芝生があってその背景に中高木が並んでいて借景を山として広さを演出している庭といった結果が出ている。
他方、この分析結果をふまえて、コンピュータに上記感性を入力することにより、その感性にふさわしい庭園をディスプレイ上に表示するプログラムを開発中であり、研究計画どおりに進行している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 商品開発と感性2006

    • 著者名/発表者名
      長町三生, 石原茂和, 西野達夫
    • 総ページ数
      252
    • 出版者
      海文堂出版

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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