研究課題/領域番号 |
17500160
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
情報図書館学・人文社会情報学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
倉田 敬子 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (50205184)
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研究分担者 |
上田 修一 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (50134218)
村主 朋英 愛知淑徳大学, 文学部, 教授 (70230000)
松林 麻実子 筑波大学, 図書館情報メディア研究科, 講師 (10359581)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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キーワード | 学術情報流通 / オープンアクセス / 情報メディア / 科学者 / 情報利用行動 / 学術コミュニケーション / 電子ジャーナル / 機関リポジトリ |
研究概要 |
1 電子ジャーナルの現状と研究者の利用 (1)既存学術雑誌の電子化の進展状況を継続的に調査することで、電子ジャーナルの黎明期の特徴がわかった。 (2)STM分野の日本の研究者への質問紙調査により、電子ジャーナルの利用が急激に普及してきたことが判明した。ただし、利用者の多くがPDF版をプリントアウトしており、EJの新規な特徴を利用したものではなかった。これらの結果は日本および海外の査読つき学会誌に原著論文として掲載された。 2 オープンアクセスの現状 (1)オープンアクセスに関わる特に海外の政府、学会、出版社、大学等の動向の把握につとめ、Open Access Japanで主要な情報の提供を行った。 (2)米国NIHによるPublic Access Policyの発布、実施を受け、医学分野におけるオープンアクセス進展状況調査に着手した。今回は、この施策の影響以前の2005年刊行論文のOA割合(26%)と特徴を明らかにした。 (3)機関リポジトリ、オープンアクセスジャーナルの現状についても調査を行い、各時点でのデータを収集した。 3 研究者の情報入手、電子メディア利用行動、オープンアクセスへの対処 医学分野の研究者が雑誌論文を入手、利用する状況を調査した。最近読んだ論文の約7割が電子ジャーナルであり、PubMedから入手する論文が8割を超えていた。欧米における他の調査結果と異なり、サーチエンジンの利用は多くなかった。オープンアクセスの理念の認知度は34%と低かったが、無料での雑誌論文の利用は、PubMed Centralおよびオープンアクセス雑誌を通してかなりなされていることが判明した。
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