研究課題/領域番号 |
17500168
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 熊本学園大学 |
研究代表者 |
守弘 仁志 熊本学園大学, 社会福祉学部, 教授 (90230143)
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研究分担者 |
大野 哲夫 熊本学園大学, 商学部, 教授 (60152211)
梅津 顕一郎 呉大学, 社会情報学部, 助教授 (90281526)
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キーワード | 社会学 / 社会情報 / 遠離島 / 情報化 / 地域づくり |
研究概要 |
平成17年度は6月中旬に南北大東地区で聴き取り調査を実施した。南大東村役場、南大東村長、南大東村教育委員会、北大東村役場、北大東村教育委員会などからの聴き取りを実施した。その結果、同地区においては依然として、通常の公衆電話アナログ回線が衛星回線であることからインターネットの利用が難しく、また、新たに開設されたISDN回線も本数が限定されており、公共機関優先で配置されたため、希望する一般住民にまでは十分に行き渡らなかったことが指摘された(特に北大東地区においてはこの要望が強く出た)。また、1998年に整備された地上波放送についても関東地区向けの放送を通信衛星で再送信しているため、現地向け放送がないことに不満が存在することが確認された。このように同地区をとりまく情報化環境は依然としてきびしいものであるが、一方、南大東島まるごとミュージアム・島まるごと館の開設、機関紙「南大東こうもり新聞」のネット上での配布などのように情報化をともなったしまづくりの住民活動の萌芽がみられるようになった。なお、同調査時に総務省沖縄総合通信事務所からの聴き取り調査を実施した。その後、調査結果のとりまとめを実施した。 3月初旬にこれら現地沖縄本島において、前回調査で現地から出された情報化の要望の対応について沖縄県庁企画部情報政策室での聴き取り調査を実施した。沖縄県庁では平成18・19年度を目処に、沖縄県が同県宮古・八重山地区で実施した中波ラジオ(沖縄県域)の再送信、および民間通信事業者との分担による高速通信網の整備を実施する計画が策定されたことが明らかにされた。今後、本研究ではこのような地域情報環境の変化を調査研究することになると思われる。なお、今回の調査において多くの調査結果が見られたので、中間報告書を作成することにした。
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