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2007 年度 実績報告書

産学連携活動の拡充に向けた共同特許出願の機能・役割に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17500169
研究機関国立情報学研究所

研究代表者

柴山 盛生  国立情報学研究所, 情報社会相関研究系, 准教授 (70170909)

研究分担者 矢野 正晴  東京大学, COE推進室, 教授 (40321575)
玄場 公規  立命館大学, 総合理工学院・理工学部・機械工学科, 教授 (80313039)
福田 光宏  信州大学, 経済学部, 教授 (30321574)
キーワード産学連携 / 特許出願
研究概要

産学連携に取り組みが早かった大学の中から、規模が異なるいくつかの大学・学部を選び、2004年に在籍した研究者について特許出願件数を調べた。なお、特許出願件数とは、公開特許公報、公表特許公報、再公表特許公報、特許公報に掲載されたものの合計である。
特許出願が多く、研究組織の改組のあった東京農工大学、京都大学工学部・農学部・医学部における特許出願件数の1991年から2004年までの推移を追った。どの機関も多少の変動があるが、年ごとに件数を増加させている。いずれも1995年頃を境に上昇傾向にある。
国際特許分類による構成は、全般にIII化学・冶金・繊維が多く、京大医学部や農学部では特にI生活用品が、京大工学部、東京農工大ではVI物理、VII電気、I生活用品が多かった。学部の専門領域による特徴が現れている。また、94年と04年での比較では、京大医学部ではIの比率が伸び、IIIが減少、京大工学部や東京農工大ではIII、VIIが増加し、I、IIが減少している。
さらに、一人当たりの特許出願件数と組織構成との関係では、京大医学部は、再生医科学研究所が特に多く、医学部、付属病院と続いている。京大工学部では学科別の比較では、電子工学、合成・生物化学、化学工学、材料化学、物質エネルギー化学が多く、また学科間のばらつきも多かった。東京農工大学では、多くは共生科学技術研究部に所属する研究者によるものが多く、特に生命機能科学、生存科学研究拠点が多く、研究組織の集約化が目立っている。
大学における特許出願の機能として、(1)かつては大学等では特許についての関心が低く取得するための環境が整っていなかったが、(2)最近は大学が特許申請を奨励する傾向にあり、(3)研究推進のための組織改変の効果が現れている、と結論付けられる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007 その他

すべて 学会発表 (2件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] Patent application and creativity in Japanese academic institutes2007

    • 著者名/発表者名
      Morio Shibayama & Masaharu Yano
    • 学会等名
      The 10th European Conference on Creativity & Innovation
    • 発表場所
      Copenhagen Business School
    • 年月日
      2007-10-14
  • [学会発表] 産学連携活動と特許出願2007

    • 著者名/発表者名
      柴山 盛生
    • 学会等名
      日本高等教育学会第10回大会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      2007-05-26
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [図書] 情報社会を知るためのオープンソース入門2008

    • 著者名/発表者名
      柴山 盛生
    • 総ページ数
      232
    • 出版者
      青山社
  • [備考]

    • URL

      http://research.nii.ac.jp/~shibayam/official/content_j.html

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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