研究課題
基盤研究(C)
本研究は代表者が近年提唱している複雑な最適化モデル解析のソフトアプローチを用いて、Value at Risk(VaR)を含む金融投資モデルの解析問題を解決し、金融投資に新しいリスクマネジメント方法を提供した。また、動的な金融投資問題に対して、2つの新しいモデル化方法とそのモデルの解析方法を提案し、時間と空間2次元上に市場リスクを分散する新しい方法を提供した。さらに、実際の株価データを用いて、提案された方法によるポートフォリオ選択シミュレーションや動的なポートフォリオマネジメントシミュレーションを行い、方法の有効性を確認した。具体的に、本研究では金融投資を行う際に重要とされている以下の問題に対して、新しい提案を行った。(1)ポートフォリオ選択問題:VaRを市場リスク指標とするポートフォリオ選択問題のモデル化を行い、モデルのソフト解析方法を提案した。また、複数の角度から市場リスクを測定することを認める多指標ポートフォリオ選択問題について、モデル化を行い、モデルのソフト解析方法を提案した。(2)ポートフォリオリバランス問題:リバランスの際に発生する取引手数料と税金を考慮し、もっとも少ないリバランスコストでリバランス目標を達成させることをモデル化し、そのモデルのソフト解析方法を提案した。(3)動的なポートフォリオマネジメント問題:リバランス時刻を固定する多期間確率最適化モデル、リバランス時刻を固定しないcontrol-theoreticalモデルを提案し、これらのモデルのソフト解析方法を提供した。これらの成果は既に8本の雑誌論文と12件の学会発表で公表され、金融市場リスクを時間と空間2次元上分散する新しい方法の開発という計画目標が達成されたと言える。
すべて 2008 2007 2006 2005
すべて 雑誌論文 (16件) (うち査読あり 7件) 学会発表 (24件)
千葉工業大学 研究報告 理工編 55
ページ: 67-73
International Journal of Innovative Computing, Information and Control 4, 9(in press)
ページ: 9
Report of Chiba Institute of Technology 55
International Journal of Innovative Computing, Information and Control 3(3)
ページ: 709-724
千葉工業大学 研究報告 理工編 54
ページ: 77-84
International Journal of Innovative Computing, Information and Control 3, 3
Report of Chiba Institute of Technology 54
International Journal of Innovative Computing, Information and Control 4(9)
European Jorunal of Operational Research 173(1)
ページ: 18-29
千葉工業大学 研究報告 理工編 53
ページ: 69-75
European Journal of Operational Research 173, 1
Report of Chiba Institute of Technology 53
Intelligent Information Management Systems and Technology 1(1)
ページ: 44-52
Intelligent Information Management Systems and Technology 1(2)
ページ: 243-251
Intelligent Information Management Systems and Technology 1, 1
Intelligent Information Management Systems and Technology 1, 2