研究課題/領域番号 |
17500207
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
古川 智範 浜松医科大学, 医学部, リサーチアシスタント (60402369)
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研究分担者 |
福田 敦夫 浜松医科大学, 医学部, 教授 (50254272)
熊田 竜郎 浜松医科大学, 医学部, 助手 (00402339)
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キーワード | 発達 / 脳 / 移動 / マイクロアレイ / cell sorting / 神経 |
研究概要 |
胎生13日齢のICRマウス胎仔に対して子宮内電気穿孔法を適用し、標識したradially migrating細胞に対してマイクロアレイを行った結果において、胎生16日の中間帯で発現変化が認められた5つの遺伝子のうち既知の2つの遺伝子、Sema6cとSyntaphilinについて免疫組織学的手法により解析をおこなった。マイクロアレイの結果では、胎生16日中間帯においてSema6Cは15日脳室帯の3.1倍、Syntaphilinは16.5倍に遺伝子発現が上昇し、胎生18日辺縁帯では発現は1〜2倍程度であった。胎生17日齢の胎仔大脳皮質におけるSema6CとSyntaphilinの局在を免疫染色法により観察した結果、中間帯に強く発現していることが認められた。この結果から、マイクロアレイにより得られたSema6CとSyntaphilinの遺伝子レベルでの解析結果は、タンパクの局在とほぼ一致することが確認できた。したがって、脳室帯において子宮内穿孔法により標識された神経細胞では、radial migration中にSema6CやSyntaphilinの発現レベルが一過性に上昇することが示唆された。また、Sema6CやSyntaphilinはradial migrationの特定の時期、もしくは領域内において発現し、神経細胞移動及び神経分化・成熟に対して機能的に関与している可能性があると考えられる。
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