研究課題/領域番号 |
17500230
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
安井 幸彦 島根大学, 医学部, 教授 (30174501)
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研究分担者 |
岸 敏郎 島根大学, 医学部, 助教授 (80214766)
津森 登志子 島根大学, 医学部, 助手 (30217377)
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キーワード | 視床下部外側野 / 扁桃体 / メラノコルチン4受容体 / メラニン凝集ホルモン / オレキシン / トランスジェニックマウス / 摂食行動 |
研究概要 |
本研究は、摂食行動における扁桃体の役割を明らかにする目的で、視床下部外側野における摂食関連ニューロンと扁桃体中心核線維との連絡様式について、形態学的に追求している。本年度は、まずMC4Rのプロモーター支配下に緑色蛍光蛋白質(GFP)を発現するトランスジェニックマウス(MC4R/GFPマウス)を用いて、メラノコルチン4受容体(MC4R)を有するニューロンと扁桃体中心核からの投射線維終末との連絡様式について解析した。MC4R/GFPマウスの扁桃体中心核に順行性標識物質であるジアミノベンチジン(BDA)を注入し、BDA標識軸索を組織化学的に検出後、GFP陽性ニューロン、すなわちMC4Rを有するニューロンを免疫組織化学的に検出した。そして、これらの標識軸索やニューロンの分布を観察し、両者の分布が一致する領域の同定およびその領域における両者のシナプス構築を分析した。前脳では分界条床核と視床下部外側野において、脳幹では中脳の中心灰白質の膜外側部、小細胞性網様体の背側部および迷走神経背側運動核で分布の一致する領域を見出した。これらの領域では、BDA標識軸索終末がGFP陽性ニューロンに近接して存在する像が数多く認められた。本研究で注目している視床下部外側野において、電子顕微鏡でこれらの軸索終末とニューロンとのシナプス構築を観察すると、BDA標識軸索終末のほとんどはGFP陽性および陰性ニューロンの樹状突起と対称性のシナプスを形成していた。さらに、マウスにおいて、扁桃体中心核からの投射線維終末とメラニン凝集ホルモンやオレキシンを産生するニューロンとの分布の一致を視床下部外側野に見出した。これらのニューロンと線維終末とのシナプス構築については、現在解析中である。
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