研究概要 |
融合タンパク質発現ベクターの作製をめざした.ヒトGFAP promotor sequence(2.2kb)をプラスミドpEGFP-1(Clotech)のmultiple cloning site4(BgIII/SaII)に挿入し、GFAP;-EGFP配列が挿入されたプラスミドをBgIII/AflIIで切断しSV40polyAを含むtransgeneを単離することを試み、最終的にはプラスミドpEGFP-1に挿入することができた,得られだtransgeneを、雌FVB/Nマヴスの卵巣から摘出した卵細胞に微量注入し再び卵巣に戻した.この雌ヤウスと野生型FVB/N雄マウスと交配させheterozygotisoffspririgを作製した.動物の尾から採取したgenomicDNAから、EGFP遺伝子(GenBankacceSSionNo.U55761)の塩基配列をもとに設計したプライマーを用いてPCR法により'GFAP-EGFP融合タンパク質をコードする遺伝子が導入されているごとを最終的に確認した.共焦点レーザご顕微鏡を用いだ観察の結果,脳幹・小脳・脊髄のアストロサイト群では比較的均一に蛍光が発現していた.特に白質では個々の細胞がよく識別され、細胞体から伸び出している細長い突起が観察できた. 炭白質では細胞群が蛍光を発現しているため、神経核の輪郭は比較的よく識別できだけれども、個々の細胞の識別は難しかった.特に小脳皮質にあるバーグマングリア細胞の突起がよく識別できた.、しゆしながら、理由は不明であるが、大脳皮質では蛍光の発現にムラが多く,まだらに蛍光が発現していた. 従って、個々の細胞の観察には適しているという逆の結果が得られた.なぜ、中枢神経系のなかで蛍光の発現が不均一であるのか今後検討していきたい.
|