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2005 年度 実績報告書

選択的物質透過性機能を有するハイブリッド型人工リンパ管の開発的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17500303
研究種目

基盤研究(C)

研究機関信州大学

研究代表者

水野 理介  信州大学, 医学部, 講師 (30273080)

研究分担者 伊古美 文隆  信州大学, 医学部, 助教授 (50262704)
河合 佳子  信州大学, 医学部, 助手 (10362112)
キーワードリンパ管 / 内皮細胞 / 透過性 / 培養 / リンパ節
研究概要

1.培養リンパ管内皮細胞の選択的物質透過性を制御する因子の解析(担当:水野・伊古美・河合)
●ラット・マウスのリンパ管から採取したリンパ管内皮細胞を用いてリンパ管内皮細胞の物質透過性を制御する因子である細胞内骨格タンパク質であるF-アクチンの発現、細胞間接着因子であるカドヘリンの発現、細胞膜の水チャネルであるアクアポリンの発現を免疫組織化学的に検討した。
●リンパ管内皮細胞におけるF-アクチン、カドヘリン、アクアポリンの発現制御様式の細胞内情報伝達システムの解析を生化学的に解析した。
2.培養リンパ管平滑筋細胞株の確立(担当:水野・河合)
●リンパ管の収縮機能ならびにリンパ管内皮細胞機能に影響を与えるリンパ管平滑筋細胞株の樹立を行い、平滑筋に特有な細胞質タンパク質であるSM1、SM2、α-アクチンの発現を免疫組織化学的ならびに生化学的に検討した。
●培養リンパ管平滑筋の収縮機能特性を、生体ビデオ蛍光顕微鏡システムを用いて検討した。
3.in vitroリンパ管透過性解析(担当:水野・伊古美)
ラットから摘出した微小リンパ管(内径〜200μm)の灌流標本を作製し、その標本内腔に選択的にトレーサーを投与し、トレーサーのリンパ管壁透過性を定量的に評価する。
●リンパ管内腔に種々の分子量のトレーサー(FITC-デキストラン)を投与し、リンパ管壁透過性における物質の分子量依存性反応を定量的に評価した。
●リンパ管内皮細胞をトリプシンによって剥離したリンパ管の高分子デキストランの透過性を検討した。
●リンパ管壁透過性機能に与える炎症性のサイトカインであるTNFα、IL1βの影響(リンパ管壁透過性亢進作用)をトレーサーを用いて検討した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] Effective permeability of hydrophilic substances through the walls of lymph vessels : roles of the endothelial barrier.2005

    • 著者名/発表者名
      Ono N, Mizuno R, Ohhashi T.
    • 雑誌名

      American Journal of Physiology 189

      ページ: H1676-H1682

  • [雑誌論文] A new preparation for visualizing lymphatic flow pathway in isolated rat lymph nodes.2005

    • 著者名/発表者名
      Mizuno R, Ono N, Ikomi F, Ohhashi T.
    • 雑誌名

      Lymphatic Research and Biology 3

      ページ: 127-136

  • [雑誌論文] ラットリンパ管内皮細胞株の採取部位別生物学的特徴とリンパ管新生に関する検討2005

    • 著者名/発表者名
      河合佳子, 水野理介, 横山由美子, 遠藤満美子, 伊古美文隆, 大橋俊夫
    • 雑誌名

      リンパ学 28・2

      ページ: 74-76

  • [雑誌論文] リンパ行性癌転移とリンパ管の生理学2005

    • 著者名/発表者名
      伊古美文隆, 水野理介, 河合佳子, 大橋俊夫
    • 雑誌名

      細胞 37・5

      ページ: 18-21

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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