研究課題/領域番号 |
17500336
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
飯島 尋子 兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (80289066)
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研究分担者 |
森安 史典 東京医科大学, 医学部, 教授 (80191055)
鈴木 史朗 東京医科大学, 医学部, 助手 (10372955)
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キーワード | 超音波医科学 / 検査診断システム / 肝臓病学 / 画像診断学 |
研究概要 |
【目的】早期肝細胞癌の低音圧超音波映像法と血管新生因子による生物学的悪性度の解析の検討をするための準備段階として、正常肝細胞とKupffer細胞機能診断を行う必要であり超音波造影剤での検討を行った。また、マイクロバブル由来の信号を時間的に可視化できる手法micro flow imaging(MFI)で、replenishment curveを用い腫瘍の血管密度を組織学的に評価した。 【方法】基礎的検討は、ウイスター系ラット、正常家兎を用いた。造影剤はLevovist、SonoVue、Sonazoidである。Kupffer細胞機能は、Levovist、SPIO MRIの取り込みを検討した。腫瘍血管の微細構築は、白色家兎を用いた。装置は東芝製Aplio、造影手法はPulse Subtraction Imaging、低音圧送信とした.肝臓のperfusion造影が得られたとき,高音圧送信を行い、潅流イメージを低音圧で撮像した.その再潅流の信号を時間の経過に従ってcolor codingしArrival Time Imaging、Peak Time Imagingを検討した。 組織学的に血管内皮細胞免疫染色を行い血管密度が最も高いところを検索し血管数を測定し、単位視野面積あたりの血管内腔総面積を結節内外で比較した. 【結果】細胞機能は、NASHと正常ラットに比較では、Kupffer細胞機能の低下にともない造影効果が低下する。血管新生は、腫瘍部と非腫瘍部との環流速度の違いがcolor codeされた。血管数はhyperがhypoな腫瘍より多く、血管内腔総断面積は周囲肝実質が腫瘍部と比べ大きかった. 【結論】超音波造影剤による検討で肝細胞機能評価および悪性疾患による血管新生の状態が確認出来る。さらに新生した腫瘍血管の血管抵抗の変化により血流パラメータが変化し映像化されることが示された。
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