研究課題/領域番号 |
17500367
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
橋本 美芽 首都大学東京, 健康福祉学部, 准教授 (80347278)
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研究分担者 |
新田 收 首都大学東京, 健康福祉学部, 教授 (80279778)
横井 郁子 首都大学東京, 健康福祉学部, 准教授 (90320671)
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キーワード | 排泄 / 運動能力 / 生体機能 / 建築環境・設備 / 人間生活環境 |
研究概要 |
1.予備実験の実施と実験方法の構築 (1)予備実験の実施 平成17年度は、(1)被検査の基礎運動能力測定、(2)便器を用いた起居・移動動作のビデオ観察、(3)便器を用いた起居・移動動作の官能評価、(4)便器を用いた起居・移動動作の3次元動作解析、(5)排泄環境における生理機能計測、などに関して、予備実験を実施した。予備実験は、2段階に分けて実施し、第1段階で明らかになった課題を改善して後、第2位段階の予備実験を実施した。本年度の予備実験に参加した被験者は、延べ112名(高齢者72名、若年者40名)であった。予備実験の実施を通して、測定方法の検討、実験装置の製作、測定環境と動作項目の検討、被験者の抽出方法、官能評価における質問項目の検討を行い、本実験実施に向けた本研究の基本条件を設定した。 (2)測定データ分析方法の検討 予備実験で得られた延べ112名の測定データを基に、分析方法の検討を行った。分析の課題としては(1)高齢被検査者の類型化、(2)生理機能負荷の分析方法、(3)ビデオ観察記録の分析方法、(4)官能評価結果、(5)3次元動作解析における身体負荷の抽出方法、などを取り上げ、それぞれ一定の分析を実際に実施し、考察を加えながら、分析方法の修正を行った。 2.予備測定に基づく成果 予備実験で得られた高齢被験者延べ72名の測定データ分析を基に、その特性別に高齢者の類型化案を得ることができた。類型化案の各群にみられる特徴を本実験における測定項目に反映させる予定である。また、3次元動作解析の結果から、排泄環境における起居・移動動作の身体負荷特性が得られた。本実験において、その特性をさらに明確にすると考えられる、実験条件の構築、測定項目の抽出を得た。
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