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2005 年度 実績報告書

口腔腫瘍術後患者の構音の音響学的解析に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17500374
研究機関日本歯科大学

研究代表者

西脇 恵子  日本歯科大学, 歯学部, 医療職員 (20398879)

研究分担者 菊谷 武  日本歯科大学, 歯学部, 助教授 (20214744)
田村 文誉  日本歯科大学, 歯学部, 講師 (60297017)
キーワード構音障害 / リハビリテーション / 口腔腫瘍術後 / 音響分析
研究概要

【対象】
日本歯科大学歯学部附属病院にて手術を受けた口腔腫瘍術後患者(すべて舌がん)6名.
【方法】
以下の課題を実施した.
(1)口腔腫瘍術後患者の発話サンプルの採集:術前・術後
日本語の単音節100単音および音声言語医学会の構音検査で使用されている単語50語,さらに日本語の母音/a//i//u//e//o/,および障害を受けると思われる子音として/t//b//k//n/の子音を含む単音節についてサンプルの採取を行った。
(2)発話明瞭度と会話明瞭度の測定
(3)発声発語器官の運動機能の評価
得られた発話サンプルの音響学的分析を行い,手術による影響,発話明瞭度および会話明瞭度の関連性の検討を行った.
【結果】
1.術前・術後の構音の変化;すべての患者において発話明瞭度と会話明瞭度の低下が見られた.さらに母音の基本周波数を示すフォルマントの変化が見られた.
2.手術による影響;舌の運動障害の重症度が高いほど各母音の音響学的特徴に差がなかった.また,この特徴は個人差が多かった.
【考察】
1.母音の基本周波数のフォルマントでは第1フォルマントの高値が見られた.これは舌運動の低下により舌と口蓋の狭めが得られなくなったことを示すものであると考えられる.
2.発話明瞭度が60%以上の群と60%未満の群を比較すると,60%未満群では子音の破裂音成分の特徴が少なく,このことが発話明瞭度を左右する要素である可能性があると考えられた.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] ALS患者おける歯科的補綴装置の適応2006

    • 著者名/発表者名
      西脇 恵子, 菊谷 武
    • 雑誌名

      音声言語医学

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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