研究課題
基盤研究(C)
本研究は、教師教育のための「かかわり学び創造プログラム」の開発を目的にしている。理論的には「からだ気づき」思想に依拠し、実践的には「からだ気づき」実習を多くの教育現場に導入する方法をとった。3年間にわたり、「教材開発」「授業実践」「映像教材」の妥当性を実証的に研究した。具体的には次に示す4点から整理した。(1)「かかわり学び創造プログラム」の開発は「からだ気づき」思想に依拠して開発された教材を、乳幼児から教員に至るまで実践した上で、多くの受講者にとって有効な実習を選別した。(2)それらの実習の教授方法と内容の妥当性については、中学生や大学生に実践し、自他の心身を肯定的に受容できる効果が確認された。また、教授方法としては「教師のインストラクション技術」「教師の相互作用」「安全で快適な授業の場づくり」が際立つとともに、他者とのかかわりを重視していることが特徴的であった。(3)「かかわり学び創造プログラム」を実現する為には「参画型授業」の方法が有効であることが明らかになった。(4)「映像教材」として選別された11の実習(ねらい・やり方・実践場面)を教員に視聴してもらい、映像プログラムの妥当性を検証した。その結果、「からだ気づき」実習の体験の有無にかかわらず、指導できるとした教員が多くいたことから、教師にとって具体的な授業方法や内容の支援に有効であることが明らかになった。今後の課題としては、さらなる映像教材の作成が必要なこと。その留意点としては、各発達段階における授業展開揚面や本研究者以外の指導者による授業提示なども加味する必要があること、などが考えられる。
すべて 2008 2007 2006 2005
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (2件) 図書 (2件)
(社)日本女子体育連盟学術研究 第24号
ページ: 27-40
Research Journal of JapanAssociation of Physical Education for Women Vol.24
(社)日本女子体育連盟学術研究 第23号
ページ: 1-16
Research Journal of JapanAssociation of Physical Education for Women Vol.23
人体科学会 第14巻第1号
ページ: 13-25
JOURNAL OF MIND-BODY SCIENCE Vol.14, No.1