スキーやスノーボードの対人衝突事故の過失割合に関して、いかに的確に判定するか、衝突の態様と確認、過失割合を判定する感覚、という観点から調査や実例をもとに検討した。過失割合を判定する調査において、大学生では事故に関与する者が複数いる場合や下方の者が予期せぬ行動をとるなど原因が複雑になる状況では判定の幅が大であった。アメリカのスキーパトロールの判断ではばらつきが少なく、30m手前での視認状況を判断基準とすることが影響したと考えられる。過失割合の判定に関し統一的な理解が図れるよう例示の検討が必用と考える。
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