本年度は3年間の研究全体の構想を精緻化するために、まずこれまでの研究成果をふまえた研究枠組みを設定し、先行研究の整理をしながら、現代社会と教育、教育改革、教科再編、「体育に関する知識(体育理論)」などについての基礎知識整理をし、また、これまでの教科体育の現状確認を、「関わり意識」「教科体育の内容再編」などのキーワードについての概念整理をしながら行った。 予備調査票作成のために、自分の教科教育関連の講義で、本研究のテーマに用いられている「生命」「身体」「人間」「共創」や、「人間関係教育(人権意識と人権問題も含む)」「総合的な学習」「教科再編」等について話しをし、そのことについての自由記述を求めた。 また、「体育に関する知識(体育理論)」と「人間関係」の学習指導の有機的連携についての検討をしながら、本研究で購入した用品を用いた実技の授業で、「体育における人間関係」の観点からみた学習指導を展開し、その感想についての記述を求めた。 これらを整理しながら、本研究で行う「対人関係能力養成」に向けた模擬授業と教科再編に向けた予備調査票の作成作業を進めた。 これらを含めながら、第54回日本体育学会(筑波大学)体育科教育学専門分科会で、本研究の構想について口頭発表を行い、研究者との情報交換を行った。
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