本年度は最終年度であり、これまでの総括を行い、報告書を作成した。 これまでの2年間の用語の整理や、研究枠組みの整理をまとめながら、特に「体育に関する知識」「スポーツ学習と人権」などとの関わりから、大学での実験授業を中心にまとめていった。 また、本研究での関連キーワードなどについては、初等体育科教育法の一部講義でもふれながら、講義時に継続的に調査票を配布して、集計作業を行い結果をまとめた。また、教員対象の調査も行い、その結果を報告書にまとめた。 大学における実験的な授業に関しては、初等体育科内容学(初等体育科教育法の実技版)において、教師養成を意識した従来の取り扱いに加え、「生命」「身体」「人間「共創」を織り込み、意識させながら、特に、「リーダーシップやコミュニケーション、自分への気づき、友達への気づき、対人関係教育を強調した講義を展開した。講義内容の中には、これらに関する新しい教材として利用可能ないくつかの種目を精緻化した形で展開し、報告書に整理した。 また、体育に関する知識の教育の可能性として、前年度から実施しているe-Learningを本年度もいくつかの講義で一部実施し、その可能性の検討を行った。
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