研究分担者 |
賀川 昌明 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (90116799)
藤田 雅文 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (50156882)
木原 資裕 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (60186301)
上田 憲嗣 吉備国際大学, 社会福祉学部・子ども福祉学科, 講師 (10325300)
棟方 百熊 四国大学, 生活科学部養護保健学科, 講師 (30284334)
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研究概要 |
小学校の教師は,体育教科のみでなく他の全ての教科を担当しなければならない。全ての指導者が体育教科を得意とするものではない。先行研究によると体育教科の中でも特に「表現運動」は指導が難しいことから敬遠されている結果が公表されている。 本研究では,こういった現状に鑑み,小学校教師の体育学習指導力特に「表現運動」の指導向上に資する「小学校教員用体育学習(表現運動)デジタル教材」として,また体育学習時に児童が活用出来る「児童用体育学習(表現運動)デジタル教材」として併用できるデジタル教材を開発し,それらの使用が教師と学習者に及ぼす効果を明らかにすることを目的とした。 体育学習(表現運動)デジタル教材は,体育学習において児童が自学自習できるようなかつ教師も指導が容易となる内容構成とした。3年継続研究の2年目に当たる本年度は,小学校体育授業において特に小学校中学年と高学年における表現運動のデジタル教材を中心に開発を行った。題材の具体性と豊富な実際の映像と,参考となる表現運動の具体的映像を取り入れた内容構成の「虫のくにへいこう」「まつり」という題材で作成した。 開発したデジタル教材の検証(授業実践)は,開発したデジタル教材を小グループ(5〜6名)1台の割合のラップトップ型コンピュータで活用し,授業を行った。その際,教職経験の多い指導者と少ない指導者との相違を学習者の選択した運動や内省で比較した。さらに,開発したデジタル教材を活用する際に学習者の選択した動きをデジタルビデオカメラで録画し,その動画をコンピュータに取り込み,遅延再生して,学習者が自分の選択した動きをコンピュータで確認し,学習を進めていく方法をとり比較検討した。 平成18年度の研究成果を日本教科教育学会32回大会(大阪)において口頭発表を行った。また,2年目の成果を「鳴門教育大学授業実践研究・第5号,鳴門教育大学実技教育研究第17巻,鳴門教育大学研究紀要(生活・健康編),22巻」に論文として投稿した。
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