1 運動教育としてのリズム体操の理解 心とからだの統合を目指すリズム体操の概念、授業実践等に関する調査を継続して行った。 リズム体操の動きの特徴として、動きの流動の重要性が確認された。動きの流動とは、2つ以上の運動の間に生じる流れるような結びつきであり、動きの局面融合として現れ、そこには新たに動きのリズムが生まれる。動きの流動が現れた時に、観察者は動きにリズムを感じ、動きの美しさを認識し、また、実践者においても、流動を体感した時に快感情を感じることが示唆された。 2 動きの自己評価尺度の作成 リズム体操の動きの特徴や、マイネルによる動きの質的徴表等から、動きの自己評価(主観的な動きの評価)のアンケートを作成し、大学生を対象に調査を行った。因子分析を行った結果、「全身的な動き」や「動きの流動」に関する5因子が抽出された。 3 リズム体操の心理的効果の検討 リズム体操の心理的効果として、ポジティブ感情に関する調査・検討を行った。ポジティブ感情の経験は、認知や行動の範囲を広げ、個人資源を形成することが示され、リズム体操の心理的効果として、ポジティブ感情の観点を取り入れることが示唆された。
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