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2006 年度 実績報告書

成長期トップレベルアスリートの事象関連電位の変化と骨年齢の関係

研究課題

研究課題/領域番号 17500410
研究機関東京女子体育大学

研究代表者

覚張 秀樹  東京女子体育大学, 体育学部, 教授 (00297574)

研究分担者 広瀬 統一  早稲田大学, スポーツ科学学術院, 客員講師 (00408634)
福林 徹  早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (70114626)
キーワード認知科学 / 中枢情報処理能力 / 成長期 / パフォーマンス
研究概要

本年度は中枢情報処理能力と球技系種目選手のパフォーマンスレベルとの関係について検討することを研究目的とした。
対象は某Jリーグアカデミーに所属する成長期男子サッカー選手70名(平均年齢11.5±1.0歳、以下S群)と地域チームに所属する成長期男子サッカー選手34名(平均年齢11.7±0.8歳、以下LS群)であった。中枢情報処理能力を選択的全身反応時間を用いて評価し、全身反応時間はTalent-Diagnose-Systeln(TDS)を用いて評価した。S群の週当たり平均練習日数および時間は3.2±0.6日/週、6.3±1.3時間/週であったのに対しLS群は3.4±0.5日/週、6.7±1.0時間/週であり、両者の練習日数および時間に有意差は認められなかった。また、全身反応時間の反応課題は手(HRT)、足(FRT)、手足同時(CRT)の3種類とし、合計32回ランダムにディスプレー上に提示した。選手には課題に対してタッピング・ステッピングプレートをできる限り速く叩くあるいは踏むように指示した。1回の練習と、2回の本実験を行った上で、2回の平均値を反応時間としてそれぞれ用いた。
その結果、CRT(814±99msec.vs935±108msec.,pく0.001)、FRT(694±73msec.vs771±88msec.,p<0.001)、HRT(602±77msec, vs642±75msec.,p<0.05)といずれの条件においてもS群がLS群よりも有意に素早い反応時間を有していた。
以上の結果から、成長期において競技レベルの高い球技系スポーツ選手は比較的競技レベルの低い選手よりも優れた中枢での情報処理能力を有すると考えられる。今後中枢情報処理能力を事象関連電位を用いてより詳細に評価し、パフォーマンスレベルとの関係について検討する必要があると考えられた。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2012-10-02  

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