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2007 年度 実績報告書

メカノストレスがヒトの酸化耐性機構におよぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 17500415
研究機関千葉大学

研究代表者

野村 純  千葉大学, 教育学部, 准教授 (30252886)

研究分担者 吉本 信也  千葉大学, 大学院・医学研究院, 准教授 (90220748)
下永田 修二  千葉大学, 教育学部, 准教授 (40279295)
杉田 克生  千葉大学, 教育学部, 教授 (40211304)
野崎 とも子  千葉大学, 教育学部, 助教 (80125947)
キーワードメカニカルストレス / 線維芽細胞 / 伸展培養 / テトラスパニンウェッブ / シャペロン / MAPキナーゼ / 細胞接着 / 酸化ストレス
研究概要

生体酸化は老化や発癌に関わる現象として重要である。我々は,生体において繰り返しメカニカルストレスを負荷することで8-OHdG等の酸化代謝物の量が減少する可能性を報告している。そこで細胞レベルでのメカニカルストレス負荷と酸化ストレス応答機構との関連について解析を試みた。培養ヒト線維芽細胞をコラーゲンコートしたシリコン膜上に播種し,シリコン膜を伸展することでメカニカルストレス負荷を行った。この細胞における伸展刺激有無での酸化ストレスへの応答を種々の濃度の過酸化水素水を添加し時間経過を追って解析した。細胞内の遺伝子レベルおよび分子レベルの変化をcDNAarray法および抗体パネル(シャペロン分子,MAPKファミリー分子,Rhoファミリー分子,Cell cycle制御系分子,細胞骨格構成分子等を含む)を用いてのプロテオーム解析により調べた。2次元電気泳動後,抗体パネルを用いた半網羅的解析では細胞骨格構成分子,ERK1をはじめとするシグナル伝達分子,GRP78などシャペロン分子群に発現量の増減が起こることが明らかになった。更にこの系において,テトラスパニンweb構成分子が細胞の接着を介して伸展刺激に関与する可能性が考えられた。このためsiRNAによるノックダウンを行ったところ細胞の接着能が低下することが示された。以上の結果より,伸展刺激時の酸化ストレス応答に関わる分子群は蛋白質分子の量および質的制御に関わる物質であり,細胞の生存に関わるシグナル伝達との関連も考えられる。又,テトラスパニンウェッブ構成分子のメカニカルストレス受容への関与を示唆する結果を得た。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Modulation of mutability in UV-irradiated human RSb cells by serum obtained from parabolic flight volunteers2007

    • 著者名/発表者名
      X-J., Chi
    • 雑誌名

      Journal of International Society of life Information Science 25(1)

      ページ: 11-22

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 査読あり
  • [学会発表] ケロイド由来皮膚線維芽細胞を用いたin Vitro 創傷治癒モデルにおけるメカニカルストレスの影響2008

    • 著者名/発表者名
      野村 純
    • 学会等名
      第14回ケロイド研究会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2008-03-08

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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