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2006 年度 実績報告書

動作シナジーの組織化に関する神経行動科学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17500416
研究機関東京大学

研究代表者

工藤 和俊  東京大学, 大学院総合文化研究科, 助手 (30302813)

研究分担者 大築 立志  東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (30093553)
宮崎 真  早稲田大学, 人間総合研究センター, 助手 (30392202)
キーワード神経科学 / 脳・神経 / 行動科学 / 動作 / シナジー
研究概要

本年度は引き続き,動作シナジーの組織化に関する理論的研究および実験的研究を進めた。
はじめに,複雑な筋活動の協調を必要とするリズミカルな動作の安定性が環境情報によって変化することを明かにし,非線形微分方程式モデルを用いてその妥当性を検証した。また,その内容をJournal of Experimental Psychology : Human Perception and Performance誌に発表した。
次に,リズミカルな体肢の運動の安定性に対する体肢機能の左右差の影響について,非線形微分方程式モデルを作成し,シミュレーションおよび実験によってその妥当性を検討した。その結果,動作の熟達化にとって体肢の左右差が重要な制御変数となることが明かになった。本内容に関しては,平成19年7月に開催される国際学会14th International Conference on Perception and Actionにて発表予定である。
動作シナジーに関わる脳活動については、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を用いて環境情報に対する協調動作を実現するための脳活動について実験を行い,データ解析を進めている。詳細な結果については,次年度に報告する予定である。
さらに、研究代表者である工藤は動作シナジーの組織化に関する知見を著書(麓信義編「運動行動の学習と制御」,第4章「学習された運動行動の制御」)として発表し,加えて日本スポーツ心理学会第33回大会におけるラウンドテーブルディスカッション「スポーツ心理学における数理モデル」の世話役および司会を担当して運動制御における力学系モデルの可能性について議論した。また,同ラウンドテーブルディスカッションでは,研究分担者である宮崎が話題提供者として発表を行なった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Environmental coupling modulates the attractors of rhythmic coordination2006

    • 著者名/発表者名
      Kubo, K., Park, H., Kay, B.A., Turvey, M.T.
    • 雑誌名

      Journal of Experimental Psychology : Human Perception and Performance 32・3

      ページ: 599-609

  • [図書] 運動の学習と制御2006

    • 著者名/発表者名
      工藤和俊(分担執筆)
    • 総ページ数
      61-85
    • 出版者
      杏林書院
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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