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2005 年度 実績報告書

脳活動モデルに基づいた新しいメンタルトレーニング・プログラムを作る

研究課題

研究課題/領域番号 17500419
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京工業大学

研究代表者

小谷 泰則  東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助手 (40240759)

研究分担者 石井 源信  東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (20108202)
キーワードイメージトレーニング / メンタルトレーニング / fMRI
研究概要

【目的】:本研究ではfMRIと脳波ダイポール推定法を用いて、メンタルトレーニングの効果を評価し、脳活動モデルをもとにした新たなメンタルトレーニング・プログラムを開発することを目的とする。
本研究では、研究期間の初年度を「基礎研究」、二年目を「応用研究」、三年目を「発展研究」と位置づけ、初年度の平成17年度は基礎研究として「各種メンタルトレーニング・プログラムの脳活動の比較」を行う。
【方法】:被験者は、大学スキー選手を対象とし、メンタルトレーニング・プログラム実施の前と実施後にそれぞれスキー滑走イメージ中の脳活動をfMRIを用いて測定した。イメージ課題の内容は、グランドスラローム・コースを滑走中のイメージを描くこととした。fMRIの測定は、GE社製の1.5テスラのMRスキャナを用い、分析にはSPM2を用いてブロック解析を行った。また、被験者にはイメージの中でスタートしたときとゴールしたときにボタンを押すよう求め、イメージの中での滑走タイムを記録した。メンタルトレーニングの内容は、リラクセーション・トレーニング、イメージ・トレーニング、コンセントレーション・トレーニングを行い、実際の指導はメンタルトレーニング指導士によって行われた。トレーニング期間は平均で4ヶ月であった。なお、実験には被験者のインフォームドコンセントを得るようにした。
【結果および考察】:分析の結果、脳の中でもとくに運動野の活動がイメージ想起中に観察された。さらに、トレーニングによりイメージの明瞭性が向上した被験者では、情動と関連があるとされている前部帯状皮質の活動が高まることが示された。また、イメージの明瞭性の程度とイメージ想起中に見られる運動野の活動は相関する傾向にあった。以上の結果から、メンタルトレーニングは、運動技能の学習への効果の他に、情動のリハーサルという効果を持つことが示された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 脳からみた情動とパフォーマンス2006

    • 著者名/発表者名
      小谷泰則
    • 雑誌名

      体育の科学 56-1

      ページ: 32-36

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 査読あり
  • [雑誌論文] The effect of personality traits on the stimulus-preceding negativity(SPN) : an fMRI study2005

    • 著者名/発表者名
      Yasunori Kotani et al.
    • 雑誌名

      Psychophysiology 42-Suppl.1

      ページ: S76

  • [雑誌論文] The effect of personality traits on the stimulus-preceding negativity(SPN) : an ERP study2005

    • 著者名/発表者名
      Yoshimi Ohgami, Yasunori Kotani et al.
    • 雑誌名

      Psychophysiology 42-Suppl.1

      ページ: S96

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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