研究課題/領域番号 |
17500422
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
松岡 敏男 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (30157276)
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研究分担者 |
加藤 義弘 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 助手 (10313876)
藤本 元 環太平洋大学, 体育学部, 講師 (30454862)
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キーワード | 低酸素環境 / 無酸素性運動 / 筋内酸素動態 / 近赤外線分光法 |
研究概要 |
本研究は高地環境下での無酸素性運動が生理機能に及ぼす影響について研究を行ったものである。 通常、高地で行うトレーニングの運動内容は、有酸素運動が中心となるが、近年では、高地環境において無酸素性の運動が生理応答に及ぼす影響に関する研究に注目されている。研究目的を達成するために、常圧常酸素状態と低酸素環境下の両環境下で無酸素性の運動と有酸素性の運動について近赤外線分光法(NIRS)を利用し、活動筋など局部内の酸素動態の違い、その他の生理的指標について検討を行った。 平成17年度、平成18年度に被験者16名(運動習慣者9名、運動非習慣者7名)を対象に最大酸素摂取量の測定、無酸素運動(30秒間のWingate Test)および有酸素運動(120〜150W・自転車ergometerにより連続30分間運動)と運動条件を変えて実施し、それぞれの運動時の血中乳酸濃度、心拍数、動脈血酸素飽和度、主観的運動強度の測定を行い、生理応答について比較検討を行った。パワーに関しても平均パワー、最高パワーの測定を行い、比較検討を行った。 また、NIRSによる外側広筋内酸素動態、ハムストリングにおける酸素動態について測定を行い、運動習慣者と非運動習慣者の酸素動態の違いを検討している。 これらの実験を常圧常酸素状態と低酸素環境下で同様の実験を行い、低酸素環境下での無酸素性運動の効果を検証するのが目的である。これらのデータを現在まとめており、論文作成中である。出来上がり次第(5月中)体力科学、教育医学に投稿する予定である。
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