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2006 年度 実績報告書

組織幹細胞の活性化による骨格筋の増量と再生促進に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17500444
研究機関豊橋創造大学

研究代表者

後藤 勝正 (山下 勝正)  豊橋創造大学, リハビリテーション学部, 教授 (70239961)

キーワード細胞・組織 / 再生医学 / 発生・分化 / シグナル伝達 / サイトカイン
研究概要

骨格筋の可塑性の発現には、筋組織の組織幹細胞である筋衛星細胞(サテライトセル)が重要な役割を果たしている。筋損傷後の再生において、サテライトセルは活性化されて主要な役割を演じていることから、骨格筋量を維持する(筋萎縮を抑制する)にはサテライトセルの賦活化が鍵となる。そこで本研究では、(1)骨格筋再生機構およびその能力に関与するサテライトセルの役割およびその由来を明らかにし、(2)サテライトセルの増殖や分化を促す因子を見出し、骨格筋の再生能力を高める具体的方策を見出すことを目的とする。本研究は3年計画で実施され、本年度はその2年目に当たる。まず、骨格筋組織に再生を促すG-CSF投与方法の確立に関する検討を行い、筋損傷前のプレコンディショニングが有効であることを明らかにした。このことは、サイトカインが骨格筋組織幹細胞あるいはサテライトセルの活性化において重要な役割を演じていることを強く示唆するものである。また、筋タンパク増量ならびに再生における骨格筋細胞の細胞周期を増殖期および分化に移行させる細胞内シグナルについて、カルディオトキシン(CTX)投与による筋損傷モデル(C57BL/6Jマウス)を用いて検討した。その結果、温熱ストレス、女性ホルモン(estrogen)および筋収縮(筋活動)が筋の再生を促すシグナルを骨格筋細胞に発生させることが明らかとなった。温熱ストレスについては培養骨格筋細胞を用いて検討し、温熱刺激によりサイトカインシグナルの発生が認められた。以上より、骨格筋組織における筋タンパク増量ならびに再生におけるストレス感受性組織幹細胞およびサテライトセルを活性化させる細胞性因子はサイトカインである可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Heat stress facilitates the regeneration of injured skeletal muscle in rats2007

    • 著者名/発表者名
      Kojima, A.
    • 雑誌名

      J. Orthop. SCi. 12・1

      ページ: 74-82

  • [雑誌論文] 筋損傷からの回復を促す温熱刺激2006

    • 著者名/発表者名
      杉浦崇夫
    • 雑誌名

      体育の科学 56・9

      ページ: 714-719

  • [雑誌論文] Estrogen administration attenuates immobilization-induced skeletal muscle atrophy in male rats2006

    • 著者名/発表者名
      Sugiura. T.
    • 雑誌名

      J. Physiol. Sci. 56・6

      ページ: 393-399

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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