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2006 年度 実績報告書

スポーツチームにおけるソーシャルサポートの有効活用を目指す縦断的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17500450
研究機関大阪体育大学

研究代表者

土屋 裕睦  大阪体育大学, 体育学部, 助教授 (80272186)

キーワードソーシャルサポート / スポーツカウンセリング / メンタルトレーニング / チームビルディング / 縦断的研究 / 構成的グループ・エンカウンター
研究概要

本研究では3つの目的を設定し、研究2年目に当たる平成18年度ではそれぞれに対応する以下の研究を遂行した。まず研究目的(1)「大学運動選手におけるソーシャルサポートの構成要素と機能の検討」のため、平成17年度新入生9名に対する縦断的な面接調査の結果を、ストレスモデルを用いて分析した。その結果、環境移行に伴うストレス事象や問題への取り組み過程において、それぞれにユニークな転機のあること、そして転機を生み出す環境要因としてソーシャルサポートが作用することを認めた。精神健康度パタンの変化より、ソーシャルサポートはストレス度の低減のみならずQOLの向上にも寄与する可能性が認められ、この成果を日本カウンセリング学会にて発表した。研究目的(2)「ストレス対処資源としてのソーシャルサポートの有効性の検討」のため、17年度に引き続き「大学4回生に対する回顧的面接調査」を行った。その結果、ソーシャルサポートは精神的健康や心理的安寧の維持のみならず、選手の競技力向上にも役立つ可能性が示され、この成果を日本心理学会にて発表した。また、ソーシャルサポートの活用が競技力向上に結びついたスポーツカウンセリングの実践事例については、メンタルトレーニングフォーラムならびに日本体育学会において発表した。さらに研究目的(3)「ソーシャルサポートの活性化を促す教育プログラムの開発と効果の検討」に対応する第3部では、「試合期にあるスポーツチームに対するチームビルディングプログラム」ならびに「新入生サポートのためのプログラム」が開発された。いずれも構成的グループ・エンカウンターの要素を取り入れたセッション展開により、ソーシャルサポートの有効活用につながると期待された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 2005年度学生相談室・スポーツカウンセリングルーム活動報告2007

    • 著者名/発表者名
      土屋裕睦 他
    • 雑誌名

      大阪体育大学紀要(事例報告) 38

      ページ: 95-112

  • [雑誌論文] 心理的サポートを取り入れたコーチングの実践 -シーズンを通じてメンタルトレーニングに取り組んだ事例-2006

    • 著者名/発表者名
      松本和典, 土屋裕睦
    • 雑誌名

      大阪体育学研究 44

      ページ: 47-57

  • [図書] 競技力向上を支える : スポーツ心理学的取り組み -スポーツカンセリングの立場から- 「基礎から学ぶ 体育スポーツの科学」2006

    • 著者名/発表者名
      土屋裕睦
    • 総ページ数
      4
    • 出版者
      大修館書店

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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