研究課題
基盤研究(C)
本年度は、学校保健組織活動の成立に関係する史料の収集を行い、分析の結果を第52回日本学校保健学会において発表した。1.史料の収集史料は、主として戦前昭和期の学校衛生関係史料、健康教育運動関係史料を蒐集した。国立国会図書館所蔵の各種学校資料、筑波大学学校教育部及び附属中央図書館、同体芸図書館所蔵資料、福島県喜多方市学校資料、東京大学附属医学図書館、群馬県立図書館、前橋市立図書館各所蔵の学校史料を蒐集した。米国史料としては、戦前・戦中期のAmerican School Hygiene Association資料、NEA(National Educational Association)資料を中心として蒐集した。全国に点在する各種学校史料の所蔵先調査を行っており、作成した蒐集予定史料リストにそって、今後も史料蒐集を行う予定である。2.史料の分析大正末期から昭和前期における学校健康教育運動の興隆から展開過程を、史的アプローチにより明らかにした。昭和前期の学校健康教育運動は、戦後教育改革によって確立した学校保健組織活動や保健科成立に至る基礎を築いた重要な社会運動(Social Movement)であったことを立証した。3.研究成果発表1.史料の蒐集と、2.史料の分析の成果は、2005年10月28日から30日に宮城県仙台市で開催された第52回日本学校保健学会において「昭和前期における学校健康教育運動の興隆過程」と題して研究発表を行った。
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第52回日本学校保健学会講演集 Vol.47,Suppl
ページ: 302-303