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2006 年度 実績報告書

中高年者における運動習慣と生体内分子老化現象との関連性

研究課題

研究課題/領域番号 17500469
研究機関岐阜大学

研究代表者

古田 善伯  岐阜大学, 教育学部, 教授 (30015854)

研究分担者 今井 一  岐阜大学, 教育学部, 教授 (30193650)
熊谷 佳代  岐阜大学, 教育学部, 助教授 (00252130)
キーワード中高年者 / 老化 / 血清アルブミン / 運動量 / 血管年齢 / 酸化・還元 / 運動習慣 / 歩数
研究概要

昨年度は,血清アルブミンの酸化・還元型の分析対象者が20名であったため,統計的に明確な結果が生じてこなかった。そこで,本年度は昨年度の測定データを補完する作業を進めて,分析を行った。その結果,本年度は55名の中高年者の血清アルブンミンのデータが得られた。そこで,今回はこの測定データを基にして統計的な分析を実施した。その主な結果を要約すると下記のようになる。
1.血清アルブミンを還元型(HMA)と酸化型(HNA)に類別し,さらに酸化型(HNA)をHNA1とHNA2に類別して分析した。その結果,還元型(HMA,%)は4週間の平均運動量及び平均歩数と有意(P<0.05)な正相関を示した。また,酸化型1(HNA1,%)は,平均運動量及び平均歩数と有意(P<0.05)な負の相関を示し,酸化型2(HNA2,%)は平均歩数との間に有意(P<0.05)な負の相関を示した。
2.還元型及び酸化型のいずれも,加速度脈波から求める血管年齢とは有意な相関は示さなかった。
3.健康生活習慣調査の回答結果を基にして,質問項目別に還元型及び酸化型の平均値の比較を行ったところ,「体力の自信」についての項目において,酸化型2(HNA2)に有意差が見られた。すなわち,体力に自信のない中高年者は体力に自信のある中高年者より酸化型2(HNA2)の値が高くなっていた。しかし,これ以外の項目においては明確な差が認められなかった。
4.加速度脈波による血管年齢と運動量との関係は明確に現れなかった。
以上の結果から,運動量及び運動習慣と血清アルブミンの酸化・還元型とは一定の関係が存在すると考えられるが,次年度においてこれらの関連性をさらに追及していくことにする。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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