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2007 年度 実績報告書

健康寿命延伸のための心身ストレス把握体系の確立

研究課題

研究課題/領域番号 17500487
研究機関三重大学

研究代表者

坪井 宏仁  三重大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (20319338)

研究分担者 小林 章雄  愛知医科大学, 医学部, 教授 (80135342)
高木 邦明  静岡県立大学, 薬学部, 准教授 (00187931)
キーワード抑うつ状態 / ストレス / 酸化・抗酸化 / フォトン / 微弱発光
研究概要

本年度は,昨年度測定途中であった検体を測定し終え,前年度までに行った調査の再解析を行い,各ストレス関連指標の時間的推移をどのように示した場合に,抑うつ状態をより正確に表すことができるのかを検討した。
既存のいわゆるストレスマーカーとしては,コルチゾル,クロモグラニンA,sIgAを用いて,起床直後と起床30分後の各物質の濃度を比較した。この中で,sIgAの起床後30分後の濃度/起床直後の濃度比が抑うつ状態を鋭敏に示すことを発見した。コルチゾルに関しては,予想に反し明確な結果は得られなかった。
精神的ストレスを反映する新しい指標と考えられるだ液からの微弱発光に関しては,測定時にH2O2を加えてから100秒間のフォトン総量が精神的ストレスを最も反映するであろうことを研究分担者の高木とともに発見した。しかしながら,微弱発光に関しては,未解明の課題が多々ある.まず,だ液微弱発光が必ずしも血清のものとは相関しないこと(血清微弱発光は,血清過酸化脂質と相関ずる)から,だ液の微弱発光が身体面から眺めた場合に何を示しているのかが未解明であること。次に,はずれ値または特異値が多く,それが測定に起因するのか(測定中にほんの僅かでも光が入ると測定値に著しく影響する),だ液の採取方に起因するのか,実際に発生フォトン量が瞬時に上昇するのかなど今後追求する必要がある。課題は残るが,フォトンは生体での酸化過程で発生するとされるため,各種疾患の原因となる酸化反応を把握する上で重要な指標と言えるだろう。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Responses of ultra-weak chemiluminescence and secretory IgA in saliva to the induction of angry and depressive moods2008

    • 著者名/発表者名
      Hirohito Tsuboi, Mark Hamer, Gohichi Tanaka, Kuniaki Takagi, Naohide Kinae, Andrew Steptoe.
    • 雑誌名

      Brain, Behavior and Immunity 22

      ページ: 209-214

    • 査読あり
  • [学会発表] 精神的ストレスと生物フォトン量の変化2008

    • 著者名/発表者名
      坪井 宏仁, 高木 邦明, 田中 豪一, 小林 章雄, 成田 正明
    • 学会等名
      日本行動医学会
    • 発表場所
      津
    • 年月日
      2008-03-21
  • [学会発表] だ液中フォトン量の精神的ストレスによる変化2008

    • 著者名/発表者名
      坪井 宏仁, 高木 邦明, 成田 正明
    • 学会等名
      日本疲労学会総会
    • 発表場所
      熊本
    • 年月日
      2008-02-15
  • [学会発表] 微弱発光-新しいストレスマーカ-としての可能性2007

    • 著者名/発表者名
      坪井 宏仁, 高木 邦明, 田中 豪一, 成田 正明, 木苗 直秀
    • 学会等名
      日本心身医学会中部地方会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2007-11-24

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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