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2006 年度 実績報告書

喫煙による肺胞マクロファージの遺伝子損傷と染色体異常に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 17500488
研究機関京都産業大学

研究代表者

竹内 実  京都産業大学, 工学部, 教授 (70257773)

キーワード喫煙 / 肺胞マクロファージ / 遺伝子損傷 / DNA損傷 / 染色体異常
研究概要

喫煙による肺胞マクロファージの遺伝子損傷と染色体への影響について、主要設備であるタバコ自動喫煙装置(ハンブルグII)を用いて、C57BL/6、雌、8週齢マウスに一定量、一定期間(10日間)、モニターNo.2リファレンスタバコを喫煙させ、喫煙マウスを作製した。喫煙後、マウスを麻酔死させ、主気管支を露出後注射器で主気管支内にPBSを1ml注入し回収する操作(気管支肺胞洗浄法)により肺胞マクロファージを採取し、DNAを抽出した。抽出したDNAを増幅し、さらに制限酵素でDNAを切断し、カラムを用いて、切断したDNAを精製した。コントロールとして非喫煙マウスから肺胞マクロファージを採取し、DNAを抽出後、同様の操作により切断してDNAを精製した。精製したDNAを蛍光色素で標識した。喫煙の染色体異常への影響については、正常マウスから、リンパ球を分離後、ConAにより分裂刺激を行い、染色体標本を作製し、上記で作成した標識DNAをハイブリダイズさせ、CGH法により各染色体ごとに解析を行っている。また、各染色体を認識出来るCGH染色体アレイを用いて、標識DNAをハイブリダイズ後、染色体の異常部位の検出と解析を現在進めている。一方、肺胞マクロファージの遺伝子損傷をコメット法を用いて検出する条件が基礎検討により決定したので、今後、喫煙により肺胞マクロファージの遺伝子、DNAが損傷を受けている可能性について検討するとともに、損傷程度をテールレングスとテールモニュメントにより正確に解析を加える予定である。また、これらの結果から、喫煙により影響を受ける染色体とその部位を特定後、遺伝子を特定し、損傷部位との関連について検討を加える予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Interleukin-21 triggers both cellular and humoral immune responses leading to therapeutic antitumor effects head and neck squamous cell carcinoma.2006

    • 著者名/発表者名
      Hiroshi Nakano, Tsunao Kishida, Minoru Takeuchi 他
    • 雑誌名

      Journal of Gene Medicine. 8

      ページ: 90-99

  • [雑誌論文] Combination vaccine of dendritic cell (DCs) and T cells effectively suppressed preestablished malignant melanoma in mice.2006

    • 著者名/発表者名
      Hidetsugu Asada, Tsunao Kishida, Minotu Takeuchi 他
    • 雑誌名

      Cancer Letters 240

      ページ: 83-93

  • [雑誌論文] Generation of a novel fluorescent product, monochlorofluorescein from dichlorofluorescin by photo-irradiation.2006

    • 著者名/発表者名
      Seiichi Matsugo, Masaaki Sasai, Minoru Takeuchi 他
    • 雑誌名

      Free Rasical Research 40(9)

      ページ: 959-965

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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