研究課題/領域番号 |
17500491
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 安田女子短期大学 |
研究代表者 |
木村 達志 安田女子短期大学, 保育科, 助教授 (70234367)
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研究分担者 |
亀井 文 安田女子大学, 家政学部, 助教授 (90310846)
関川 清一 広島大学, 大学院保健学研究科, 講師 (30363055)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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キーワード | 血液流動性 / 身体運動 / 運動強度 / サーカディアンリズム / 全血通過時間 / MC-FAN |
研究概要 |
本研究では、以下に示す主な4つの成果を得ることが出来た。 第1に、4週間の歩行運動が、微小循環測定装置(MC-FAN)を用いて測定された全血通過時間によって表される血液流動性にどのような影響を与えるのかを検討した。4週間の歩行は全血通過時間を有意に改善し、赤血球数とヘマトクリット値は全血通過時間の改善に密接に関係していた。 第2に、健康増進を目的とした至適運動条件を検討するため、血液流動性と食事条件を含むサーカディアンリズムの関係が調査された。朝食前の9時における全血通過時間、ヘマトクリットおよび全血にADPを添加した試料の通過時間は、他の測定値と比較して最も高い値を示した。この結果から、早朝の朝食前の運動は避けたほうがよいと思われた。 第3に、運動強度とMC-FANを用いて測定された全血通過時間によって表される血液流動性との関係を検討した。自転車エルゴメーターを用いて3つの強度(高・中・低)が実施された。高強度運動では、赤血球数、白血球数、ヘモグロビン、ヘマトクリットが全血通過時間と同様な変化を示した。反対に、中強度運動、低強度運動では、すべての採血期について有意な変化が示されなかった。この結果は、高強度運動は血液流動性へ影響を及ぼすものの、中強度運動や低強度運動は有意な影響を及ぼさないことが示された。 第4に、最大運動による血液流動性の変化に及ぼす因子の検討を行った。MC-FANを用いて赤血球浮遊液および白血球浮遊液の試料通過時間によって、血球の流動性の評価を行った。白血球浮遊液通過時間は、依存していた。赤血球浮遊液通過時間は、ヘマトクリットに依存していた。最大運動による血液流動性の変化に及ぼす因子として、赤血球および白血球の流動性の変化よりも血球数の変化の影響が大きいことが考えられた。
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