研究概要 |
平成17年度に実施した研究成果は、1)ROMA RESEARCH 2005,Vol.6,pp181-187およびAROMA RESEARCH 2005,Vol.6,pp290-296(精油を嗅いだ時の"匂い知覚"について,心理統計学を基礎として表示・出力・視覚化する手法の開発に関わる研究代表者らの一連の研究成果をまとめたもの)ならびに2)日本官能評価学会誌,2005,Vol.9,pp101-107:「官能評価(官能スペクトル)による光触媒型消臭器の消臭機能評価の試み」,(上記両論文の統計学的定式化を継承しつつ,光触媒型(酸化チタン型)消臭器のを冷蔵庫に設置した場合の"消臭"の機能性評価実験を試みに実施)として結実した。平成18年度では,上記の研究成果に立脚しながら,以下の研究を行なった。 (1)日本官能評価学会誌,2005,Vol.9,pp101-107の論文内容の再現性検証実験を行った。研究成果の一部は,Bul. Facul. Human Cul. & Sci. Prefec. University of Hiroshima,2007,vol.2,pp73-82として結実。また「SD法を基礎とする消臭の機能性評価手法-再現性の検証」と題して、日本官能評価学会誌に投稿中。 (2)上記再現性検証実験成績を踏まえつつ,本手法の応用可能性を探るため実験を行った。手始めに,消臭器を車に設置した場合を取り上げ,冷蔵庫に設置した場合と比較しながら、実験の枠組み(例えば,印象項目)をどう変更すれば良いのか、どのように変更すれば応用可能か等の検討を行った。研究成果は,未だ予備的である。
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