研究概要 |
ヒト肝臓細胞由来HepG2細胞やヒト小腸細胞由来Caco2細胞、ヒト腎臓細胞由来293細胞等を70%コンフルエントにして継代培養し50-70%コンフルエントになったところで各種食品抽出物で処理を行い18時間から24時間後に細胞からRNAを抽出し逆転写反応によりcDNAを作り遺伝子発現分析の試料とした。cDNA作成時にラベルしてABI社製DNAマイクロアレーにて発現を網羅的に解析し、各種の食品の抽出液を添加した場合の発現の変化を網羅的に分析した。発現に変化の見られた遺伝子についてリアルタイムPCRによって確認を行った。ビタミンC等で発現が上昇した遺伝子数は約1500減少した遺伝子数は約1200であった。食品添加物である過酸化水素を添加した場合もほぼ同様の数の遺伝子の発現に変化が見られたが特に転写に関係した遺伝子変化が多かった。人がはじめて口にする食品は母乳である.そこで母乳を添加して遺伝子発現をABI社のDNAマイクロアレイで網羅的に検討した。遺伝子発現の変動が見られた数は過酸化水素より多かった。メタコアソフトウェアーを用いてパスウェイ解析を行ったところシグナル伝達や転写及び細胞機能にかかわるいくつかのパスウェイで特に発現の変化が顕著であった。ミャンマーやペルー等で貴重食用植物を約30品目程度採取した。こんにゃくや桂皮などに属する植物を採取してきた。その構成成分を分離しいくつかの成分を単離した。熱帯特有の病気であるリューシュマニアに効果のある食用植物が得られ,成分を単離し構造を決めつつある。
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